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フェレット (Ferret) その他 中等度

インフルエンザ

Influenza (Human Flu) / インフルエンザ

概要

フェレットはヒトインフルエンザウイルスに感受性が高く、双方向に感染します。

主な症状

食欲不振 発熱 無気力 鼻汁 くしゃみ 流涙

原因

ヒトインフルエンザウイルス(A型H1N1、H3N2、B型)。感染した飼い主からの飛沫感染が最多。フェレットからヒトへの感染も報告あり。

病態生理

ヒトインフルエンザウイルス(A型・B型)のフェレットへの感染→上気道のカタル性炎症→くしゃみ・鼻汁・発熱・嗜眠。フェレットはヒトインフルエンザの自然宿主であり、ヒト↔フェレット間の双方向感染が成立。

治療

支持療法(主体—ほとんどのフェレットは7-10日で回復):SC輸液LRS 60-80mL/kg/日で水分維持(フェレットは発熱/食欲不振で急速に脱水)。食欲不振時は高蛋白回復食(Carnivore Care・A/D)q4-6hシリンジ給餌。環境温度20-24°C維持。抗ウイルス療法:オセルタミビル(タミフル)1mg/kg PO q12h 5日間(発症48時間以内の開始が最も効果的;ウイルス排出期間と症状重症度を軽減)。投与:錠剤を粉砕し嗜好性液体(フェレットビタミンペースト/フェレットーン)に混合。発熱管理:ジフェンヒドラミン1-2mg/kg PO/IM q8-12hでくしゃみ/鼻閉に対応。アスピリン・イブプロフェンは使用不可(GI潰瘍リスク)。体温>40°Cならメロキシカム0.2mg/kg PO/SC q24h(短期2-3日のみ)。二次性細菌感染:膿性鼻汁または5日超の持続的発熱時—アモキシシリン-クラブラン酸12.5-25mg/kg PO q12h 7-10日間、肺炎疑いならエンロフロキサシン5-10mg/kg PO q12h。呼吸器サポート:滅菌生食でのネブライゼーションq6-8h 10-15分(分泌物液状化)、生食点鼻で鼻腔開通維持。呼吸困難時は酸素補充。隔離:重大—フェレットはインフルエンザをヒトに伝播しヒトから受ける。罹患フェレットを他のフェレットから隔離し接触者との接触最小化。取扱者はマスク着用・手洗い。ウイルス排出は発症後3-7日。モニタリング:毎日の体温・食欲・呼吸数。5日目までに改善なしまたは呼吸器徴候悪化(二次性肺炎示唆)なら獣医師再評価。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • Booster & Relax (アダプトゲン+Bビタミン複合体): ウイルス後回復・内分泌疾患エネルギー補給・高齢期慢性疲労 • カミデミルク (消化吸収しやすい流動性栄養): 食欲不振・クリティカルケア・経管栄養 ※カミデミルク: 完全腸閉塞は禁忌; 重症膵炎は低脂肪配合

予防

飼い主がインフルエンザ罹患時のフェレットとの接触制限。支持療法(輸液・保温)。タミフルの使用報告あり。

予後

疾患の重症度、治療開始の早さ、治療反応により異なる。早期の適切な治療介入で一般に予後改善。

関連する薬品

💊 アモキシシリン 💊 アモキシシリン・クラブラン酸 💊 エンロフロキサシン 💊 メロキシカム

※ 薬品辞書で詳細な投与量・副作用情報を確認できます

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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
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