ジアルジア症
概要
慢性間欠性の下痢を引き起こす原虫性の腸管寄生虫症です。
主な症状
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臨床徴候
フェレットにおけるジアルジア症の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。
原因
フェレットにおけるジアルジア症の原因: 慢性間欠性の下痢を引き起こす原虫性の腸管寄生虫症です。
病態生理
ジアルジア症はフェレットにおける寄生虫疾患である。寄生虫は経口摂取、経皮的侵入、またはベクター媒介伝播を通じて感染を確立する。抗原変異、免疫調節、細胞内隔離により宿主の免疫防御を回避しながら、宿主の栄養と資源を利用して増殖する。組織損傷は寄生虫の直接的な摂食、機械的破壊、有毒代謝副産物、宿主の炎症・免疫応答に起因する。重度の寄生虫感染は貧血、栄養失調、臓器機能障害、二次感染を引き起こしうる。
診断
新鮮糞便の直接塗抹鏡検でGiardia栄養体(特徴的な洋梨型・鞭毛運動)を検索。糞便浮遊法(硫酸亜鉛遠心浮遊法が最適)でシストを検出。ELISA(糞便抗原検査SNAP Giardia等)でスクリーニング(感度>90%)。PCR検査で種・亜型レベルの確認。CBC・血液生化学で脱水・電解質異常を評価。間欠的排出のため3日連続の糞便検査を推奨。フェレットでは軟便・粘液便・体重減少が主訴となることが多い。人獣共通感染症のため飼育者への注意喚起
治療
フェレット鞭毛原虫感染症(Giardia、Tritrichomonas、Spironucleus): ① 第一選択: メトロニダゾール 15-25 mg/kg PO q12h × 5-7日(神経毒性注意)、フェンベンダゾール 20-50 mg/kg PO q24h × 5日(Giardiaに有効)。② 環境消毒: 次亜塩素酸1:32、給水器・床面毎日洗浄。③ ⚠人獣共通感染症(Giardia)—家族の手洗い徹底。④ プロバイオティクスで腸内細菌叢回復。支持療法(小型哺乳類): 等張輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温(26-28℃)、シリンジ給餌(Critical Care/Recovery 50-90 mL/kg/日を3-4回分割)、メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h で疼痛・炎症管理。
予防
ジアルジア症の予防には定期的な予防駆虫、環境衛生と糞便除去、新規動物の隔離・検査、ベクター防除、中間宿主や汚染環境への曝露回避が含まれる。
予後
ジアルジア症の予後: 適切な駆虫薬で予後良好。重度感染や免疫不全個体では予後が劣る。環境消毒と再感染予防が重要。
関連する薬品
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