野兎病
概要
フランシセラ・ツラレンシスによる細菌性人獣共通感染症で、ウサギやげっ歯類の捕食で感染します。
主な症状
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臨床徴候
猫における野兎病の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
猫における野兎病の原因: フランシセラ・ツラレンシスによる細菌性人獣共通感染症で、ウサギやげっ歯類の捕食で感染します。
病態生理
野兎病はFrancisella tularensis(グラム陰性球桿菌)による急性全身性感染症。猫はウサギ・げっ歯類の捕食、ダニ咬傷で感染する。F. tularensisはマクロファージに貪食されるが細胞内で増殖する偏性細胞内寄生菌。猫での臨床型:高熱、リンパ節腫脹、肝脾腫、消化管症状。犬より猫の方が臨床症状が重篤で致死率も高い。【人獣共通感染症】猫の咬傷・掻傷、感染ダニの接触でヒトに感染しうる。日本では四類感染症に指定されている (Petersen JM et al. Vet Microbiol 2009;140:332-338)。
診断
猫野兎病(Francisella tularensis)の診断は血清学的検査(凝集試験)でペア血清の抗体価4倍以上上昇。PCR検査(血液、リンパ節)。培養はBSL-3が必要で通常推奨されない。猫は犬より感受性が高く臨床徴候を呈する:高熱、リンパ節腫大、肝脾腫、口腔潰瘍。CBC:白血球増加/減少。生化学:肝酵素上昇。マダニ曝露歴・齧歯類/ウサギ捕食歴を確認。人獣共通感染症(BSL-3対応の検体取り扱い)。鑑別:ペスト、膿瘍、リンパ腫。治療:ゲンタマイシン/ドキシサイクリン。早期治療で予後良好。
治療
猫における野兎病の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。
予防
野兎病の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
野兎病の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
関連する薬品
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