猫縦隔嚢胞
概要
縦隔内の液体充満嚢胞で、占拠効果により呼吸障害を引き起こすことがあります。
主な症状
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臨床徴候
猫縦隔嚢胞の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。
原因
猫における猫縦隔嚢胞の原因: 縦隔内の液体充満嚢胞で、占拠効果により呼吸障害を引き起こすことがあります。
病態生理
猫縦隔嚢胞は猫における呼吸器疾患である。気道、肺実質、または胸膜腔の炎症、閉塞、または機能障害を伴う。ガス交換の障害により低酸素血症および高炭酸ガス血症の可能性がある。炎症性滲出液、粘液蓄積、構造変化が有効な換気を低下させる。代償性頻呼吸により呼吸仕事量と代謝要求が増加する。重症例は呼吸不全に進行し緊急介入が必要となりうる。
診断
猫縦隔嚢胞の診断は、胸部X線で前縦隔に均一な軟部組織陰影〜液体密度の腫瘤を認めることから疑う。胸部超音波で嚢胞性(無エコー、薄壁)であることを確認する。CT検査で嚢胞の位置・サイズ・壁の性状を詳細に評価し、胸腺腫・リンパ腫などの充実性腫瘤との鑑別を行う。超音波ガイド下穿刺で嚢胞液を採取し、細胞診で悪性細胞の有無を確認する。嚢胞液は通常漿液性〜黄色透明で低蛋白・低細胞性である。ブランキオジェニック嚢胞(鰓弓由来)、胸腺嚢胞、気管支原性嚢胞の鑑別には病理組織検査が必要である。臨床的に無症候性の場合も多く、偶発的に発見されることがある。
治療
1) 無症状の小さな嚢胞: 経過観察、胸部X線で6-12ヶ月毎にモニタリング。2) 呼吸障害を呈する場合: 超音波ガイド下経皮穿刺ドレナージ(緩和的)。3) 再発性/大型嚢胞: 開胸または胸腔鏡下での外科的嚢胞摘出。4) 周術期: ブプレノルフィン0.01-0.02mg/kg 口腔粘膜 q6-8h(術後3-5日)。アモキシシリン-クラブラン酸12.5-25mg/kg PO q12h×7日。5) 胸腔ドレーン管理(術後)。6) 病理組織検査で嚢胞の性質確認(胸腺嚢胞、気管支原性嚢胞等の鑑別)。リンパ腫等の悪性疾患の除外。
予防
猫縦隔嚢胞の予防: 定期的な健康診断。適切な栄養管理。ストレスの軽減。清潔な飼育環境の維持。異常の早期発見・早期受診。
予後
猫縦隔嚢胞の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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