猫鼠径ヘルニア
概要
鼠径管を通じた腹部内容の突出です。
主な症状
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臨床徴候
猫鼠径ヘルニアの臨床徴候は病態と進行段階により多様である。一般的非特異的所見(食欲不振・元気消失・体重減少)に加え、罹患臓器・系統に特異的な症状が顕在化する。病歴聴取と詳細な身体検査により症状パターンを把握し、補助検査で確定診断に至る。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
原因
猫における猫鼠径ヘルニアの原因: 鼠径管を通じた腹部内容の突出です。
病態生理
猫鼠径ヘルニアは猫における先天性・遺伝性疾患である。胚発生中の発達異常または遺伝子変異に起因する。構造的奇形により正常な臓器の発達と機能が障害される。遺伝子変異は酵素活性、構造タンパク質、調節経路に影響しうる。出生時に存在するか、動物の成長に伴い発現する場合がある。選択的交配により特定の品種・系統で遺伝性疾患の有病率が高まることがある。
診断
鼠径部の還納性〜非還納性腫脹を認める。触診で鼠径輪の拡大・内容物を確認。還納時にグルグル音を聴取することがある。腹部超音波で嵌頓内容物(腸管、大網、子宮角、膀胱)を同定。嵌頓時は腹痛・嘔吐・ショック徴候を呈し緊急手術適応。腹部X線で腸管ガスパターンの異常を確認。CBC/血液化学で脱水・代謝異常を評価。鼠径リンパ節腫大、脂肪腫、膿瘍との鑑別が必要。先天性vs後天性を評価。
治療
1) 外科的修復: 鼠径輪閉鎖術(ヘルニア内容の還納+輪の縫合閉鎖)。嵌頓時は緊急手術。2) 周術期: ブプレノルフィン0.01-0.02mg/kg 口腔粘膜 q6-8h(術後2-3日)、アモキシシリン-クラブラン酸12.5-25mg/kg PO q12h×5-7日。3) 嵌頓ヘルニア: 腸管壊死の評価、必要に応じ腸切除吻合。4) 未避妊猫では同時避妊手術を推奨。5) 術後: 活動制限(10-14日)、創部モニタリング。6) 対側鼠径部の触診(両側性の除外)。
予防
猫鼠径ヘルニアの予防: 定期的な健康診断。適切な栄養管理。ストレスの軽減。清潔な飼育環境の維持。異常の早期発見・早期受診。
予後
猫鼠径ヘルニアの予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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