← トップへ戻る
鳥 (Bird) 消化器 重度

肝リピドーシス(脂肪肝)

Hepatic Lipidosis (Fatty Liver Disease) / 肝リピドーシス(脂肪肝)

概要

肝臓への過度の脂肪蓄積で、種子食のみのアマゾンインコやセキセイインコに多い。

主な症状

※ 症状をクリックすると、その症状を示す鳥の他の疾患を確認できます

原因

鳥における肝リピドーシス(脂肪肝)の原因: 高脂肪種子食(ヒマワリ種子等)への偏食、運動不足、肥満が主因。セキセイインコ、アマゾンインコ、オカメインコに好発。ペレット食への移行不足や過剰な脂肪摂取が肝臓への脂肪蓄積を促進する。

病態生理

鳥における肝リピドーシスは高脂肪食による肝細胞への過剰な脂肪蓄積である。肝細胞の脂肪変性により代謝・合成・解毒機能が障害される。進行すると肝線維化、胆汁うっ滞、凝固異常を引き起こす。鳥類は高い代謝率を持つため、肝機能障害の影響が全身に急速に波及する。

治療

鳥肝リピドーシス(脂肪肝): 原因(感染性・中毒・免疫介在性・腫瘍・代謝)特定が治療方針を決定。① 検査: CBC・生化学(ALT/AST/ALP/GGT/T-Bil/Alb)、胆汁酸負荷試験、凝固系(PT/aPTT)、超音波、肝生検(細胞診/組織学/培養)。② 原因別治療: 細菌→培養に基づく抗菌薬4-6週、寄生虫→駆虫、ウイルス→支持療法、免疫介在性→プレドニゾロン 1-2 mg/kg PO q12h漸減、薬剤性→暴露除去。③ 肝庇護: ウルソデオキシコール酸 10-15 mg/kg PO q24h、SAMe 20 mg/kg PO q24h(空腹時)、シリマリン 4-15 mg/kg PO q24h、ビタミンE 10-15 IU/kg PO q24h。④ 栄養: 高品質中等量蛋白、十分なカロリー(脂肪は耐容性で調整)、ビタミンK1補充。⑤ モニタ: 肝酵素 q2-4週、Alb・凝固系、必要なら肝生検でstaging。支持療法(鳥類): 保温28-30℃(重症は30-32℃)、皮下/骨内輸液 50-100 mL/kg/日 (温乳酸リンゲルまたはノルモソルR)、強制給餌(Emeraid Omnivore/Carnivoreなど 20-30 mL/kg q4-6h)、酸素分圧40%以下を維持しつつ呼吸補助。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+メロンSOD+VitE+システイン(アスタアミノ処方)): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート。アスタキサンチン(カロテノイド系)+SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)が活性酸素種を消去。CKD・肝疾患・アトピー・ダニ媒介性感染症の酸化ストレス軽減、高齢動物の免疫機能維持に • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート。BCAA(分岐鎖アミノ酸)が筋蛋白合成を促進+MSMが結合組織の修復をサポート。術後回復、骨折治癒、CKD/肝疾患の筋肉量維持、競走馬・スポーツ犬の運動器サポートに • カミデミルク (消化吸収しやすい流動性栄養): 食欲不振・クリティカルケア・経管栄養。消化吸収しやすい流動性栄養で、肝リピドーシス予防(猫/ウサギ)、パルボウイルス回復期、膵炎の低脂肪栄養、巨大食道症の経口流動食、新生子の人工哺乳補助に ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意 ※カミデミルク: 完全腸閉塞は禁忌; 重症膵炎は低脂肪配合

予防

肝リピドーシス(脂肪肝)の予防には適切な食事設計、血液検査を含む定期的な健康モニタリング、健康体重の維持、過剰なおやつや不適切な食事の回避、無症候性変化の早期発見時の迅速な介入が含まれる。

予後

肝リピドーシス(脂肪肝)の予後: 原因と重症度による。急性肝疾患は早期治療で回復可能。慢性肝疾患は長期管理で QOL 維持可能。肝不全は予後不良。

関連する薬品

💊 プレドニゾロン 💊 ウルソデオキシコール酸

※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます

消化器の他の疾患(鳥)

鳥の全疾患を見る →

VetDictで鳥の鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う

関連する疾患

肥満 (共通4症状) パチェコ病(オウム目ヘルペスウイルス) (共通2症状) 鳥アデノウイルス感染症 (共通2症状) オウム病(クラミジア症) (共通2症状) 鳥結核(抗酸菌症) (共通2症状) 肝炎 (共通2症状) ヘモクロマトーシス(鉄蓄積症) (共通2症状) アフラトキシン中毒 (共通2症状)
📋 鳥の疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。