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鳥 (Bird) 重度

肝リピドーシス(脂肪肝)

Hepatic Lipidosis (Fatty Liver Disease) / 肝リピドーシス(脂肪肝)

概要

肝臓への過度の脂肪蓄積で、種子食のみのアマゾンインコやセキセイインコに多い。

主な症状

breathing difficulty lethargy liver enlargement obesity overgrown beak overgrown nails poor feather quality

原因

鳥における肝リピドーシス(脂肪肝)の原因: 高脂肪種子食(ヒマワリ種子等)への偏食、運動不足、肥満が主因。セキセイインコ、アマゾンインコ、オカメインコに好発。ペレット食への移行不足や過剰な脂肪摂取が肝臓への脂肪蓄積を促進する。

病態生理

鳥における肝リピドーシスは高脂肪食による肝細胞への過剰な脂肪蓄積である。肝細胞の脂肪変性により代謝・合成・解毒機能が障害される。進行すると肝線維化、胆汁うっ滞、凝固異常を引き起こす。鳥類は高い代謝率を持つため、肝機能障害の影響が全身に急速に波及する。

治療

鳥における肝リピドーシスの治療: 食事の抜本的改善(高脂肪種子食からペレット・野菜中心食への移行)が最重要。肝保護剤(ラクツロース、シリマリン、SAMe)。重症例では経管栄養による強制給餌。輸液療法による脱水補正。胆汁酸・肝酵素の定期モニタリング。運動促進と体重管理。

予防

肝リピドーシス(脂肪肝)の予防には適切な食事設計、血液検査を含む定期的な健康モニタリング、健康体重の維持、過剰なおやつや不適切な食事の回避、無症候性変化の早期発見時の迅速な介入が含まれる。

予後

肝リピドーシス(脂肪肝)の予後は適切な管理により一般的にやや良好〜良好である。早期診断された症例の多くは治療に良好に反応する。慢性例や再発例では長期管理が必要だが、概ね許容できるQOLを維持できる。定期的なモニタリングにより合併症の早期発見・対処が可能となる。

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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
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