サンショウウオ科幼生鰓疾患
概要
オオサンショウウオ科(Cryptobranchidae)の幼生に発生する鰓疾患。不適切な水質環境における細菌・真菌感染が原因。
主な症状
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臨床徴候
両生類における鰓壊死(幼生期)の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
不良水質(アンモニア・亜硝酸上昇、溶存酸素低下、高水温)を背景としたFlavobacterium属、Aeromonas属細菌またはSaprolegnia属真菌による幼生鰓の感染。
病態生理
病原体が繊細な鰓糸に定着し、炎症・上皮過形成・壊死を引き起こす。ガス交換障害により低酸素症に至る。二次的全身感染に発展しうる。
診断
外鰓(幼生・ウーパールーパー等の幼形成熟種)の変色・萎縮・壊死を視診で評価する。鰓フィラメントのウェットマウント鏡検で細菌・真菌・寄生虫(ツリガネムシ・吸虫等)を検索する。水質検査(NH3・NO2・pH・溶存酸素)が必須であり、アンモニア・亜硝酸の上昇が鰓組織を直接障害する。ウーパールーパーでは鰓の血流が視覚的に評価可能であり、貧血や循環障害の指標となる。Bd/Bsal PCRでツボカビ症を鑑別する。水温の急変も鰓障害の原因となる。
治療
直ちに水質改善。細菌性鰓疾患:オキシテトラサイクリン浴(50 mg/L 1時間/日 5日間)。真菌性鰓疾患:メチレンブルー浴(2 mg/L 30分)または食塩浴(5 g/L 15分)。エアレーション強化。
予防
幼生用の清浄な水質維持。サンショウウオ科幼生の水温12-16°C。アンモニア・亜硝酸を0 ppmに。30-50%の週次換水。幼生の過密回避。
予後
早期発見と水質改善で予後良好。鰓壊死が広範な場合は予後不良。
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