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両生類 (Amphibian) 中等度

短舌症候群(低ビタミンA症)

Short Tongue Syndrome (Hypovitaminosis A - Anuran) / 短舌症候群(低ビタミンA症)

概要

飼育下カエル(特にヤドクガエル)におけるビタミンA欠乏による舌の扁平上皮化生。罹患個体は舌を伸ばして餌を捕獲できず、飢餓に至る。

主な症状

anorexia cloudy eyes failure to thrive inability to feed lethargy skin lesions weight loss

原因

飼育下のカエルはカロテノイドを合成できず、β-カロテンからレチノールへの変換効率も低い。餌昆虫(ショウジョウバエ、コオロギ)はプレフォームドビタミンAが自然に欠乏。サプリメントなしでは数ヶ月で欠乏症が発症。

病態生理

ビタミンA欠乏は全身の粘膜上皮の扁平上皮化生を引き起こす。舌では特殊な粘着性粘液分泌上皮が失われ、舌が餌捕獲に機能しなくなる。眼・生殖器・免疫機能にも影響。

治療

ビタミンA補給:ビタミンA(レチノール)溶液の背部皮膚への局所塗布(経皮吸収)。月1回プレフォームドビタミンAサプリメント(Repashy Vitamin A)で餌をダスティング。舌機能が回復するまで(4-8週間)ビタミンAダスティングしたトビムシを手動給餌。

予防

全飼育カエルへの月1回のビタミンA(プレフォームドレチノール)補給。餌昆虫にビタミンA豊富な飼料でガットローディング。過剰補給の回避(ビタミンA過剰症のリスク)。

予後

早期発見で予後良好;舌機能は補給開始後4-8週間で回復。慢性化し二次的臓器障害が発生した場合は予後不良。

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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
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