💊 猫顔面フェロモンF3製剤(フェリウェイ)
Feline Facial Pheromone F3 (Feliway) / 猫顔面フェロモンF3製剤(フェリウェイ)
作用機序
猫が頬こすりで「安全」な対象に付けるフェイシャルフェロモンF3分画の合成アナログ。環境中への拡散が親密・安心のシグナルとなり、覚醒亢進に由来する行動(尿マーキング、ストレス関連下部尿路徴候)を減らすと考えられる。環境の知覚を変える製剤であり、鎮静作用や全身薬理作用はない。
Synthetic analogue of the F3 fraction of feline facial pheromone — the mark cats deposit by cheek-rubbing on 'safe' objects. Environmental diffusion is thought to signal familiarity/security and reduce arousal-driven behaviours (urine marking, stress-associated lower urinary signs). It modifies the cat's perception of the environment; it is not sedating and has no systemic pharmacology.
動物種別 投与量
| 動物種 | 安全性 | 用量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 猫 Cat |
✓ 可 | ディフューザー: 猫が最も長く過ごす部屋(約50-70 m²)に1台を連続稼働(間欠使用は不可)。リフィルは約1ヶ月、本体は約6ヶ月で交換。スプレー: 使用15分前にキャリー・寝具の角に1プッシュ(アルコール基剤の揮発を待つ)、効果は4-5時間で再適用。エビデンスのある適応: 尿スプレー(Mills & Mills 2001)、特発性膀胱炎/FLUTDのMEMO多面的環境修正の補助(Gunn-Moore & Cameron 2004 JFMS パイロット; Buffington 2006)、移動・入院ストレス。多頭飼育の猫間対立には古典的F3ではなく猫用アピージングフェロモン製剤(フェリウェイ マルチキャット)を用いる。 | エビデンスはシステマティックレビューでは限定的・混在(Frank 2010 JAVMA)— トイレ最適化・資源の複数化・遊び(MEMO)の補助と位置づけ、FICやマーキングの単独治療にしない。猫に直接噴霧しない。キャリー内への噴霧直後の収容は不可(揮発前のアルコール臭は忌避的)。 |
主な副作用
- ⚠️ 推奨使用での副作用報告なし。ディフューザーは防火表示に従いカーテン・家具から離して設置する。
禁忌・注意
🚫 全身性の禁忌なし(吸収されない)。種特異的シグナルのため犬・他種には無効。鎮痛・環境修正・医学的原因の治療の代替にしない(マーキング/不適切排尿では FLUTD・疼痛・トイレ嫌悪の除外が先)。
この薬が使われる疾患
行動薬・向精神薬の他の薬品
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※ 本ページの用量・相互作用情報は獣医学的参考資料であり、処方の代替ではありません。投与前に必ず原典(Plumb's Veterinary Drug Handbook 等)および添付文書で再確認し、獣医師の判断のもとで使用してください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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