異食症
概要
布、プラスチック、輪ゴムなどの非食品素材を強迫的に摂取する行動です。
主な症状
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臨床徴候
猫における異食症の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。
原因
猫における異食症の原因: 布、プラスチック、輪ゴムなどの非食品素材を強迫的に摂取する行動です。
病態生理
異食症は猫における行動疾患である。情動調節、ストレス応答、学習行動を制御する脳回路における神経化学的シグナル伝達(セロトニン、ドーパミン、ノルエピネフリン、GABA)の調節障害を伴う。環境ストレス、不適切な社会化、不適切な飼育管理、基礎疾患が行動異常を惹起・悪化させることがある。慢性ストレスは視床下部-下垂体-副腎系を活性化し、コルチゾール上昇と免疫抑制を引き起こす。
診断
猫異食症の診断は非食物の摂取行動(ウール、布、プラスチック、紙等)の直接観察/報告から行う。シャム猫・バーミーズに好発(遺伝的素因)。身体検査で消化管閉塞の徴候を評価。腹部X線/超音波で異物の有無を確認。CBC/生化学で代謝性原因(鉄欠乏性貧血等)を除外。甲状腺機能検査。食事内容の評価(繊維不足)。FeLV/FIV検査。神経学的検査で脳病変を除外。鑑別:強迫性障害、栄養欠乏、消化管疾患、脳腫瘍。環境エンリッチメント+食事改善(繊維増量)+行動修正。異物摂取による腸閉塞は緊急手術適応。
治療
猫における異食症の治療: 環境管理が最優先: 布・プラスチック・輪ゴム等の誤食対象物の厳重な除去。腸閉塞時: 緊急開腹手術(試験開腹・腸切開/腸切除吻合)、周術期にセファゾリン22mg/kg IV、術後メロキシカム0.05mg/kg SC単回+ブプレノルフィン0.01-0.03mg/kg IV/IM q6-8h×2-3日。薬物療法(行動学的異食症): フルオキセチン0.5-1mg/kg PO q24h(強迫行動の軽減)。栄養改善: 高繊維食への変更、少量頻回給餌、パズルフィーダーで食事時間延長。環境エンリッチメント: 狩猟行動の模擬、インタラクティブおもちゃ。基礎疾患の除外: 貧血・消化管寄生虫・IBD・鉄欠乏(CBC、便検査、血清鉄)。シャム猫・バーミーズに好発。モニタリング: 腹部触診・X線で異物摂取の早期発見、4-6週ごとに行動評価。
予防
異食症の予防: 定期的な健康診断。適切な栄養管理。ストレスの軽減。清潔な飼育環境の維持。異常の早期発見・早期受診。
予後
異食症の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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