心因性脱毛症
概要
過剰な自己グルーミング行動による対称性脱毛で、ストレスと関連することが多いです。
主な症状
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臨床徴候
猫における心因性脱毛症の臨床徴候は原因と病期により異なる。急性: 紅斑・水疱・湿潤性病変・激しい掻痒・脱毛(接触性皮膚炎・蕁麻疹)。慢性: 苔癬化・色素沈着・脱毛・落屑・痂皮(アトピー性皮膚炎・慢性膿皮症)。分布パターンが診断に有用: 顔面・指趾(アトピー)、耳・腹側(蚤アレルギー)、対称性脱毛(内分泌性)、円形病変(皮膚糸状菌・毛包虫)。
原因
猫における心因性脱毛症の原因: 過剰な自己グルーミング行動による対称性脱毛で、ストレスと関連することが多いです。
病態生理
心因性脱毛症は猫における皮膚疾患である。表皮バリア、真皮炎症、または付属器機能の障害を伴う。バリア機能の低下により経表皮水分喪失、アレルゲン浸透、微生物コロニー形成が促進される。炎症メディエーター(ヒスタミン、プロスタグランジン、サイトカイン)が掻痒、紅斑、二次的な擦過傷を駆動する。慢性疾患では表皮過形成、苔癬化、色素沈着、線維化が生じる。
診断
除外診断: アレルギー(ノミ/食物/アトピー)、皮膚糸状菌、外部寄生虫を全て除外。毛の顕微鏡検査(trichogram)で毛先の折れ(self-barbering)パターンを確認。皮膚生検で原発性皮膚疾患を除外。甲状腺機能検査(T4)、FeLV/FIV検査。左右対称性の過剰グルーミングによる脱毛。腹部・内股・前肢が好発。環境ストレスの評価。行動修正+薬物療法。
治療
猫における心因性脱毛症の治療: 1. 環境エンリッチメント: キャットタワー、知育玩具、遊び時間の確保。フェリウェイ拡散器。2. ストレス因子の特定と除去。3. 薬物療法(重症例): フルオキセチン0.5-1mg/kg PO q24h、またはクロミプラミン0.25-0.5mg/kg PO q24h。効果判定に4-6週間。4. 皮膚疾患の除外(真菌培養、皮膚掻爬、アレルギー検査)が先決。エリザベスカラーは一時的使用のみ。
予防
心因性脱毛症の予防: 定期的な被毛・皮膚チェック。適切な飼育環境の衛生管理。寄生虫の定期的な予防駆虫。バランスの取れた食事。
予後
心因性脱毛症の予後: 多くの皮膚疾患は適切な治療で予後良好。感染性疾患は抗菌薬/抗真菌薬で治癒可能。アレルギー性は長期管理が必要。
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