舌虫症
概要
舌虫(五口動物)による呼吸器内部の寄生虫感染症です。
主な症状
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臨床徴候
爬虫類における舌虫感染の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。
原因
Armillifer、Porocephalus、Raillietiella属の感染。感染中間宿主(齧歯類、カエル)の摂取または虫卵の直接摂取により感染。主に野生捕獲のヘビやワニ類に影響。
病態生理
成体舌虫は呼吸器(肺、気管、鼻腔)に寄生し、血液と組織液を摂取する。機械的閉塞、粘膜炎症、出血、二次性細菌性肺炎を引き起こす。大型寄生虫は物理的に気道を閉塞しうる。一部の種は人獣共通感染の可能性がある。
診断
X線で肺実質内のC字型〜S字型の石灰化虫体(成虫)を確認(特にヘビ類)。気管洗浄液中の虫卵(楕円形、4つの鉤を持つ幼虫含有)検出。口腔検査で鼻腔・気管開口部からの虫体頭部の突出を視認する場合あり。CBC(ヘテロフィル増多→炎症反応)。血液生化学で全身状態評価。内視鏡(気管鏡)で気管・肺内の虫体を直接観察。剖検時に肺・気管から虫体を回収し形態同定(Porocephalus、Armillifer等)。人獣共通感染の可能性があり取扱い注意。
治療
効果的な内科的治療法はない。到達可能な寄生虫の内視鏡または気管切開による外科的除去。イベルメクチンが試されたが効果は限定的で議論がある。支持療法と二次感染の治療。鎮静下での口腔/鼻腔からの可視寄生虫の手動除去。
予防
感染中間宿主を避けるため繁殖餌を使用。野生捕獲動物の徹底的な呼吸器評価付き検疫。虫卵の糞便検査。
予後
要注意。軽度感染は忍容される場合がある。気道閉塞を引き起こす重度感染は予後不良。治療選択肢は限られている。
関連する薬品
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