ビタミンA欠乏症
概要
不適切な食事によるビタミンA欠乏で、繁殖障害、仔ウサギの先天性異常、皮膚・眼の問題を引き起こします。
主な症状
原因
内分泌/代謝機能に影響する食事の欠乏または過剰が原因。ウサギの食性は特定の栄養バランスを必要とする。不適切な食事が主要栄養素の欠乏・過剰をもたらす。紫外線・温度・水質などの飼育因子も栄養状態に影響しうる。
病態生理
ウサギの内分泌/代謝機能に影響する栄養欠乏または過剰は食事の不均衡に起因する。必須栄養素の不十分な摂取が細胞機能・組織修復・免疫能を障害する。ウサギの食性は特定の栄養バランスを必要とし、不適切な給餌が臨床疾患を引き起こす。慢性的な栄養不均衡は進行性の組織損傷・代謝機能障害・二次合併症をもたらす。
治療
ウサギにおけるビタミンA欠乏症の治療: 食事是正が第一。【急性補充】: ビタミンA(レチノール)500-1,000 IU/kg IM 1回、2週間後に臨床徴候が持続すれば反復。過剰補充に注意 — ビタミンA過剰症は催奇形性・肝毒性・骨異常を引き起こす。【食事改善】: βカロテン豊富な濃緑色葉野菜: ロメインレタス、パクチー、パセリ、タンポポの葉、ニンジンの葉(体重2kgあたり1-2カップ/日)。チモシー牧草無制限(食事の>80%)。品質の良いペレット(チモシーベース、栄養強化)体重2.5kgあたり1/4カップ。【繁殖関連】: ビタミンA欠乏は仔ウサギの水頭症・胎児吸収・死産の原因。繁殖雌は交配2-4週前に補充。【眼症状】: 乾性角結膜炎 — 人工涙液q6-8h。二次性細菌性結膜炎にはクロラムフェニコール0.5%眼軟膏q8h。【皮膚病変】: 過角化症は食事是正4-8週で改善。二次感染: エンロフロキサシン5-10 mg/kg PO q12h。【モニタリング】: 2・4週で食事内容再評価。臨床改善は食事是正2-4週で期待。注意: 急激な食事変更はGI stasisリスク — 新しい野菜は1-2週かけて段階的に導入。参考文献: Harcourt-Brown (2002); Quesenberry & Carpenter (2012).
予防
予防には適切な飼育管理(適切な食事・清潔な環境・最適な温湿度);定期的な獣医師の健康診断;新規動物の検疫;ストレス軽減;種特異的予防措置が含まれる
予後
栄養疾患の予後は欠乏/過剰の程度と是正の速やかさに依存する。早期発見と食事是正で予後良好。重度の栄養障害や不可逆的な組織損傷がある場合は予後慎重。適切な食事指導が再発予防の鍵。
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