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うさぎ (Rabbit) 栄養 中等度

肥満

Obesity / 肥満

概要

過食と運動不足による過剰な体脂肪蓄積で、肝リピドーシス、足底皮膚炎、消化管うっ滞の素因となります。

主な症状

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臨床徴候

ウサギにおける肥満の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。

原因

内分泌/代謝機能に影響する食事の欠乏または過剰が原因。ウサギの食性は特定の栄養バランスを必要とする。不適切な食事が主要栄養素の欠乏・過剰をもたらす。紫外線・温度・水質などの飼育因子も栄養状態に影響しうる。

病態生理

ウサギの内分泌/代謝機能に影響する栄養欠乏または過剰は食事の不均衡に起因する。必須栄養素の不十分な摂取が細胞機能・組織修復・免疫能を障害する。ウサギの食性は特定の栄養バランスを必要とし、不適切な給餌が臨床疾患を引き起こす。慢性的な栄養不均衡は進行性の組織損傷・代謝機能障害・二次合併症をもたらす。

診断

体重測定とBCS評価(5段階:>4/5で肥満)。脊椎棘突起・肋骨触知困難、腹部・頸部の皮下脂肪蓄積を確認。食餌内容の詳細聴取(ウサギは後腸発酵動物で牧草80%+少量ペレット+野菜が理想)。血液生化学で脂質異常(コレステロール・TG上昇)、肝脂肪症(肝酵素上昇)を評価。肝臓超音波でhyperechoic肝を確認。尿検査でカルシウムスラッジを確認。合併症評価:飛節びらん、脊椎疾患、子宮疾患。活動量・飼育環境の評価。

治療

ウサギの肥満は非常に多く、肝リピドーシス(脂肪肝 — 致死的になり得る)のリスクが高い。重要: 減量は必ず段階的に — 急激なカロリー制限は大量の脂肪動員を引き起こし肝リピドーシスを発症。週10-15%以上の食事量減量は禁忌。【食餌改善(第一介入)】: チモシー牧草が食餌の>80%を占めるべき(無制限 — 高繊維、低カロリー)。全てのおやつを排除: ヨーグルトドロップ、シードバー、フルーツ系おやつ、パン、クラッカー、甘い食品禁止。ペレットは体重2.5kgあたり1/8カップ(25g)/日に減量(チモシーベース、アルファルファは不可 — 高カロリー/高Ca/高タンパク)。新鮮な葉物野菜: 体重2kgあたり1-2カップ/日(ロメインレタス、コリアンダー、タンポポ菜 — アイスバーグレタスは不可)。高糖質野菜(ニンジン、果物)は体重2kgあたり大さじ1を時々のおやつに限定。【運動】: ウサギプルーフされたエリアで毎日最低4時間以上の自由運動。環境エンリッチメント: トンネル、台、掘り箱、フォレージングトイ。ペアまたはグループ飼育で活動量増加。【目標】: BCS 3/5(軽い圧で肋骨が触知可能、背椎やデューラップ上に脂肪沈着なし)。減量速度: 最大週1-2%体重。【モニタリング】: デジタルスケールで毎週体重測定(グラム精度)。血液化学検査q3-6ヶ月(肝数値 — ALT、ALP、胆汁酸で無症候性肝リピドーシスをスクリーニング)。減量プログラム中に食欲不振が生じた場合: 直ちに制限を中止し、チモシー牧草を自由摂食に戻し、肝数値を確認 — 肥満ウサギでは食欲不振から24-48時間で肝リピドーシスが発症しうる。【基礎原因の除外】: 甲状腺機能低下症(ウサギではまれ)、牧草摂取を制限する歯科疾患、運動を制限する関節炎。【肥満の合併症】: 飛節のソアホック(過剰体重)、食糞不能(盲腸便に到達不可 — 栄養欠乏)、会陰部皮膚炎(尿やけ)、フライストライクリスク、脂肪肝。参考文献: Harcourt-Brown (2002); Varga (2014); Oglesbee (2011).

予防

予防には適切な飼育管理(適切な食事・清潔な環境・最適な温湿度);定期的な獣医師の健康診断;新規動物の検疫;ストレス軽減;種特異的予防措置が含まれる

予後

栄養疾患の予後は欠乏/過剰の程度と是正の速やかさに依存する。早期発見と食事是正で予後良好。重度の栄養障害や不可逆的な組織損傷がある場合は予後慎重。適切な食事指導が再発予防の鍵。

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