卵管炎
概要
卵管の炎症や感染により、生殖機能障害と腹部膨満を引き起こす。
主な症状
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原因
インコにおける卵管炎の原因: 卵管の炎症や感染により、生殖機能障害と腹部膨満を引き起こす。
病態生理
インコにおける卵管炎の病態生理は生殖器の構造/機能異常およびホルモン環境の変化により展開する。子宮蓄膿症ではプロゲステロン優位下の子宮内膜過形成・嚢胞性変化に細菌感染が重畳し、内毒素血症・敗血症・急性腎傷害に進展する。難産では胎子・産道・娩出力の異常により分娩停止→胎子仮死・子宮破裂・低カルシウム血症を生じる。妊娠中毒・産褥疾患では代謝需要急増に対する恒常性破綻を来す。性ホルモン依存性疾患では内分泌刺激の持続が組織増殖・腫瘍化を促進する。
治療
セキセイインコの卵管炎(卵管感染症) — 慢性産卵、卵塞、上行性総排泄腔感染に続発する細菌性卵管感染。主要病原体: 大腸菌(最多)、クレブシエラ、緑膿菌、エンテロコッカス、まれにクラミジア・プシッタシ。【臨床像】: 腹部膨満(乾酪性滲出物による卵管拡張)、産卵減少・停止、黄緑便(肝圧迫による胆汁鬱滞)、無気力、食欲不振。【診断】: X線(尾腹側体腔の軟部組織陰影拡大)、超音波(液体充満の管状構造)、体腔液細胞診、CBC(ヘテロフィル増加、中毒性変化)、総排泄腔または卵管の培養感受性試験。【経験的抗菌薬療法】: エンロフロキサシン15 mg/kg PO/IM q12h(グラム陰性に優秀)+メトロニダゾール20-50 mg/kg PO q12h(嫌気性菌カバー)最低14-21日間。C&S結果で調整。代替: グラム陽性疑いにアモキシシリン・クラブラン酸125 mg/kg PO q12h。クラミジア疑いにドキシサイクリン25-50 mg/kg PO q24h(45日間治療)。【支持療法】: 加温皮下輸液50-100 mL/kg/日、保温28-30°C、食欲不振時そ嚢チューブ給餌。メロキシカム0.5-1 mg/kg PO q12-24hで抗炎症/鎮痛。【外科】: 慢性/難治性卵管炎または乾酪性物質による卵管閉塞には卵管子宮摘出が根治的 — 経験豊富な鳥類外科医がイソフルラン麻酔下で実施。小型セキセイインコ(30-40g)では手術リスク高い。【術後】: デスロレリン4.7 mgインプラントSCで将来の排卵抑制・卵管刺激軽減。繁殖を抑制する環境改善。【モニタリング】: 治療中X線/超音波q2-4週、抗菌薬コース終了時にCBC。【予後】: 早期内科管理で普通、慢性卵管閉塞や併発腹膜炎では要注意。参考: Bowles HL (2002) Vet Clin North Am Exot Anim Pract; Joyner KL (1994) Avian Medicine.
予防
卵管炎の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
卵管炎の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
関連する薬品
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