心嚢液貯留
概要
心嚢内の液体貯留による心臓圧迫。
主な症状
原因
インコの心血管系に影響する正確な原因は不明または多因子性。遺伝的素因・環境因子・免疫調節異常・不顕性感染・代謝障害が寄与因子として考えられる。個々の症例での主原因特定にはさらなる調査が必要。
病態生理
インコの心血管系に影響する正確な病態生理は完全には解明されていない。遺伝的素因・環境因子・免疫調節異常を含む多因子性メカニズムが関与すると考えられる。心血管系組織における炎症性・代謝性・構造的変化が進行性の臨床徴候をもたらす。インコにおける疾患メカニズムの完全な解明にはさらなる研究が必要。
治療
【緊急】心嚢液貯留はセキセイインコに心タンポナーデを起こす(急速悪化)。心嚢穿刺: 超音波ガイド下で25-27G針を右側方アプローチから穿刺; 液体を細胞診・培養に提出。酸素補給を同時に行う。フロセミド0.1-0.2 mg/kg IM q12hで容量過負荷管理(慎重に使用 — 循環血液量減少はタンポナーデを悪化させる)。感染性(細菌性/真菌性心膜炎): エンロフロキサシン15 mg/kg PO/IM q12h + 適応に応じた抗真菌薬。腫瘍性(高齢セキセイインコの一般的原因): 予後不良、反復穿刺による緩和ケア。心臓支持: ジゴキシン0.02 mg/kg PO q12h(収縮機能障害がある場合)。ハンドリングストレスを最小限に — 急性代償不全を引き起こしうる。酸素富化環境(28-30°C)で管理。連続レントゲン/心エコーで再貯留をモニタリング。参考文献: Pees 2006, Krautwald-Junghanns 2004。
予防
予防には適切な飼育管理(適切な食事・清潔な環境・最適な温湿度);定期的な獣医師の健康診断;新規動物の検疫;ストレス軽減;種特異的予防措置が含まれる
予後
特発性疾患の予後は個々の症例により変動する。自然寛解する場合もあるが、慢性再発性の経過をたどることもある。対症療法と支持療法が治療の中心。定期的な再評価により治療方針を調整する。
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