鳥インフルエンザ
概要
A型インフルエンザウイルスによる重篤な呼吸器・全身性疾患で、高い致死率を示す。
主な症状
原因
インコにおける鳥インフルエンザの原因: ウイルス病原体による感染。直接接触、飛沫・空気感染、媒介物、ベクター媒介が感染経路。免疫抑制、ストレス、過密飼育、ワクチン未接種が感受性を高める。
病態生理
鳥インフルエンザはインコにおけるウイルス感染症である。ウイルスは特定の受容体を介して宿主細胞に侵入し、細胞内機構を利用して複製する。直接的な細胞変性効果(細胞溶解、アポトーシス、標的臓器の組織壊死)を引き起こす。自然免疫(インターフェロン、NK細胞)および適応免疫(抗体、細胞性免疫)の宿主免疫応答が免疫病理に寄与することがある。ウイルス血症により病原体が複数の臓器系に播種される可能性があり、免疫抑制により二次的な細菌・真菌感染のリスクが高まる。
治療
届出義務疾病(OIE/WOAH届出対象)—疑い段階で獣医当局に直ちに届出。HPAI(高病原性AI、H5N1/H5N8等): オウム目でほぼ100%死亡、治療は一般に無効; 殺処分が適用されうる。LPAI(低病原性AI): 支持療法で回復の可能性。支持療法: 加温SC/IO輸液50-100 mL/kg/日、保温28-30°C、酸素補充、そ嚢チューブ給餌。オセルタミビル(タミフル)2-5 mg/kg PO q12hが高価値オウム目でオフラベル使用—鳥類での有効性は限定的。二次感染: エンロフロキサシン15 mg/kg PO/IM q12h。メロキシカム0.5-1 mg/kg PO q12-24h。厳格なバイオセキュリティ: 完全PPE(N95マスク、ゴーグル、手袋—重大な人獣共通感染症リスク)。感染鳥隔離。10%漂白剤またはVirkon-Sで消毒。接触鳥最低21日間検疫。予後: HPAI—極めて不良; LPAI—要注意。参考: Swayne DE (2009); OIE Terrestrial Manual (2021). [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • カミデミルク (消化吸収しやすい流動性栄養): 食欲不振・クリティカルケア・経管栄養 ※カミデミルク: 完全腸閉塞は禁忌; 重症膵炎は低脂肪配合
予防
鳥インフルエンザの予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。
予後
鳥インフルエンザの予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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