鳥ヘルペスウイルス感染症
概要
ヘルペスウイルスによる肝炎と高致死率。パチェコ病とは異なるインコの感染症。
主な症状
原因
インコにおける鳥ヘルペスウイルス感染症の原因: ヘルペスウイルスによる肝炎と高致死率。パチェコ病とは異なるインコの感染症。
病態生理
鳥ヘルペスウイルス感染症はインコにおけるウイルス感染症である。ウイルスは特定の受容体を介して宿主細胞に侵入し、細胞内機構を利用して複製する。直接的な細胞変性効果(細胞溶解、アポトーシス、標的臓器の組織壊死)を引き起こす。自然免疫(インターフェロン、NK細胞)および適応免疫(抗体、細胞性免疫)の宿主免疫応答が免疫病理に寄与することがある。ウイルス血症により病原体が複数の臓器系に播種される可能性があり、免疫抑制により二次的な細菌・真菌感染のリスクが高まる。
治療
緊急 — 高い死亡率;多くの鳥は前駆症状なく死亡。抗ウイルス療法: アシクロビル80 mg/kg PO q8h(鳥類の薬物動態データは限定的だがインコヘルペスウイルスのアウトブレイクで有効性を示す);治療は疾患経過の早期に開始必須 — 肝壊死が進行すると予後は重篤。肝保護支持: SAMe 10-20 mg/kg PO q24h、シリマリン50-150 mg/kg PO q12h、肝性脳症疑いにラクツロース0.3 mL/kg PO q12h。積極的輸液: SCまたはIO加温LRS+2.5-5%ブドウ糖を維持量の1.5倍(肝不全では低血糖が多い)。二次感染予防の広域抗菌薬: エンロフロキサシン15 mg/kg PO/IM q12h+アモキシシリン/クラブラン酸125 mg/kg PO q12h。保温: 保育器30-32℃。クロップチューブでq4-6h補助給餌(肝疾患患者は深刻な食欲不振が多い)。肝不全による凝固障害にビタミンK1 2.5-5 mg/kg IM。全接触鳥の厳格な検疫 — ヘルペスウイルスは羽毛屑、糞便、気道分泌物で伝播。潜在性キャリアはストレス時にウイルスを排出。1:10漂白液で環境消毒(ヘルペスウイルスはエンベロープウイルスで消毒剤感受性)。飼育施設のアウトブレイク時: 暴露された臨床的正常鳥にアシクロビル80 mg/kg PO q8hを予防的投与し死亡率を低減しうる。剖検: 肝細胞の核内封入体が病理学的に特徴的。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
鳥ヘルペスウイルス感染症の予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。
予後
鳥ヘルペスウイルス感染症の予後: 支持療法で多くが回復。
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