免疫介在性好中球減少症
概要
好中球の自己免疫性破壊により重度の細菌感染に対する感受性が増加します。
主な症状
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臨床徴候
猫における免疫介在性好中球減少症の臨床徴候は血液成分異常の種類により異なる。貧血: 粘膜蒼白・元気消失・運動不耐性・頻脈・呼吸促迫(重度では失神・心雑音)。出血傾向: 紫斑・粘膜出血・血尿・血便・関節血腫(凝固障害・血小板異常)。血栓症: 急性肢痛・麻痺(FATE等)・呼吸困難(肺塞栓)。白血球減少: 発熱・敗血症・反復性感染。溶血性貧血: 黄疸・暗色尿・脾腫。
原因
猫における免疫介在性好中球減少症の原因: 好中球の自己免疫性破壊により重度の細菌感染に対する感受性が増加します。
病態生理
猫における免疫介在性好中球減少症の病態生理は赤血球・白血球・血小板・凝固系の産生/破壊/機能の不均衡により展開する。貧血では赤血球産生低下(骨髄抑制・腎性エリスロポエチン低下)または喪失亢進(出血・溶血)により組織への酸素供給が低下する。溶血では赤血球膜傷害・免疫介在性破壊によりビリルビン上昇・ヘモグロビン尿を生じる。血小板・凝固異常では一次/二次止血の破綻により出血傾向(点状出血・体腔内出血)を、過凝固ではDIC・血栓塞栓を来す。重症貧血・出血は循環性ショック・組織低酸素により多臓器障害に進展する。
診断
発熱・粘膜蒼白・二次感染(口内炎、肺炎、敗血症)を呈する。CBC好中球絶対数<1,000/μL、他の血球系は正常〜軽度変化。骨髄穿刺で骨髄球系の過形成(末梢破壊型)または無形成(産生障害型)を確認。抗好中球抗体検査(間接蛍光抗体法)は参考値。FeLV/FIV検査、パルボウイルスPCRで感染性原因を除外。薬剤歴確認(メチマゾール、クロラムフェニコール)。骨髄異形成、白血病との鑑別が必要。
治療
猫における免疫介在性好中球減少症の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。
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予防
免疫介在性好中球減少症の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
免疫介在性好中球減少症の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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