猫破傷風
概要
破傷風菌毒素による稀な感染症で、重度の筋硬直を引き起こします。
主な症状
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臨床徴候
猫破傷風の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
猫における猫破傷風の原因: 破傷風菌毒素による稀な感染症で、重度の筋硬直を引き起こします。
病態生理
猫破傷風は Clostridium tetani が創傷の嫌気的環境で増殖し産生するテタノスパスミンによる。毒素は運動神経軸索を逆行性に輸送され中枢神経に到達し、抑制性介在ニューロンからのグリシン・GABA放出を遮断する。抑制系の喪失により運動ニューロンが過剰興奮し、持続的な筋強直、開口障害、強直性痙攣(破傷風様痙攣)を呈する。自律神経障害を伴うこともある。
診断
創傷感染後3-14日で発症。全身性筋硬直(痙性四肢伸展)、開口障害(ロックジョー)、瞬膜突出、起立歩行困難を認める。外傷歴の確認と創部の精査(深い刺創・咬傷)。診断は臨床徴候に基づく(培養・毒素検出は感度低い)。CBC/血液化学は通常正常。CK上昇は筋損傷を反映。ストリキニーネ中毒(痙攣性)、有機リン中毒、重症筋無力症との鑑別が必要。猫は犬より感受性が低い。
治療
猫における猫破傷風の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。
予防
猫破傷風の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
猫破傷風の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
関連する薬品
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