猫ニキビダニ(D. gatoi)症
概要
体表寄生性ニキビダニDemodex gatoiによる伝染性毛包虫症です。
主な症状
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臨床徴候
猫ニキビダニ(D. gatoi)症の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。
原因
猫における猫ニキビダニ(D. gatoi)症の原因: 体表寄生性ニキビダニDemodex gatoiによる伝染性毛包虫症です。
病態生理
猫ニキビダニ(D. gatoi)症は猫における寄生虫疾患である。寄生虫は経口摂取、経皮的侵入、またはベクター媒介伝播を通じて感染を確立する。抗原変異、免疫調節、細胞内隔離により宿主の免疫防御を回避しながら、宿主の栄養と資源を利用して増殖する。組織損傷は寄生虫の直接的な摂食、機械的破壊、有毒代謝副産物、宿主の炎症・免疫応答に起因する。重度の寄生虫感染は貧血、栄養失調、臓器機能障害、二次感染を引き起こしうる。
診断
全身性の搔痒・脱毛・発赤を呈する。D. gatoi(短体型、表皮寄生)は接触感染するため多頭飼育環境で流行。浅い皮膚掻爬検査(角質層のみ)で短い虫体を検出(見逃しやすく複数部位の検査が必要)。セロハンテープ法も有用。糞便検査で経口摂取した虫体を検出できることがある。石灰硫黄液への治療反応で診断的治療。D. cati(長体型、毛包寄生)とは形態が異なる。アレルギー性皮膚炎、皮膚糸状菌症との鑑別が必要。
治療
猫における猫ニキビダニ(D. gatoi)症の治療には、同定された寄生虫に応じた適切な駆虫薬が必要である。一部の駆虫薬は特定の種に有毒であるため、種に適した用量設定が重要である。全てのライフステージを排除するため複数回投与が必要な場合がある。環境消毒と接触動物の治療で再感染を防止する。貧血、脱水、栄養失調などの二次的合併症に対する支持療法を行う。
予防
猫ニキビダニ(D. gatoi)症の予防には定期的な予防駆虫、環境衛生と糞便除去、新規動物の隔離・検査、ベクター防除、中間宿主や汚染環境への曝露回避が含まれる。
予後
猫ニキビダニ(D. gatoi)症の予後: 適切な抗菌薬療法で多くが治癒可能。慢性・深在性感染は長期治療が必要。敗血症は予後要注意。
関連する薬品
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