ノミアレルギー性皮膚炎
概要
ノミの唾液に対する過敏反応で、特に尾根部に強い痒みを引き起こします。
主な症状
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臨床徴候
猫におけるノミアレルギー性皮膚炎の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。
原因
猫におけるノミアレルギー性皮膚炎の原因: ノミの唾液に対する過敏反応で、特に尾根部に強い痒みを引き起こします。
病態生理
ノミアレルギー性皮膚炎は猫における寄生虫疾患である。寄生虫は経口摂取、経皮的侵入、またはベクター媒介伝播を通じて感染を確立する。抗原変異、免疫調節、細胞内隔離により宿主の免疫防御を回避しながら、宿主の栄養と資源を利用して増殖する。組織損傷は寄生虫の直接的な摂食、機械的破壊、有毒代謝副産物、宿主の炎症・免疫応答に起因する。重度の寄生虫感染は貧血、栄養失調、臓器機能障害、二次感染を引き起こしうる。
診断
身体検査で背部・尾根部・内股の粟粒性皮膚炎、脱毛、痂皮を確認。ノミ・ノミ糞の検出。皮内テストでノミ唾液抗原に対するアレルギー反応(即時型+遅延型)。血清アレルゲン特異的IgE検査。皮膚生検で好酸球性皮膚炎パターン。食物アレルギー、アトピー性皮膚炎との鑑別に除去食試験。ノミ駆除+環境処理で症状消失が確定的。
治療
猫アレルギー性皮膚疾患: ① 原因物質の同定と除去が最重要—床材(杉材は禁忌、紙系/ペレット系へ)、ケージ素材(金属アレルギー)、食事、消毒剤、香料、装飾品。② 局所: 患部洗浄(ぬるま湯)、低刺激エメリエント、抗菌作用のあるシャンプー(クロルヘキシジン2%)q3-7日。③ 全身: 短期プレドニゾロン 0.5-1 mg/kg PO q24h × 5-7日で漸減(小型哺乳類はステロイド慎重)、セチリジン 5-10 mg/animal PO q12-24h、ジフェンヒドラミン 2-4 mg/kg PO q8h。④ 食物アレルギー疑い: 8週hydrolyzed protein食試験。⑤ アトピー性(犬): シクロスポリン 5-7 mg/kg PO q24h、オクラシチニブ(Apoquel)0.4-0.6 mg/kg PO q12h × 14d→q24h。⑥ 二次性細菌感染: 培養感受性で抗菌薬。⑦ 自傷予防: エリザベスカラーまたは患部保護衣。支持療法: 輸液(晶質液 60-80 mL/kg/日 IV、ショック時 90 mL/kg初期ボーラス)、酸素化、栄養管理、疼痛管理。ブプレノルフィン 0.02-0.03 mg/kg IM/OTM q6-8h で疼痛管理(オピオイド過剰反応に注意)。
予防
ノミアレルギー性皮膚炎の予防には定期的な予防駆虫、環境衛生と糞便除去、新規動物の隔離・検査、ベクター防除、中間宿主や汚染環境への曝露回避が含まれる。
予後
ノミアレルギー性皮膚炎の予後: 多くの皮膚疾患は適切な治療で予後良好。感染性疾患は抗菌薬/抗真菌薬で治癒可能。アレルギー性は長期管理が必要。
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