← トップへ戻る
両生類 (Amphibian) 重度

パックマンフロッグ水浮腫症候群

Pacman Frog Water Edema Syndrome / パックマンフロッグ水浮腫症候群

概要

ツノガエル属(Ceratophrys)に多発する重度の皮下・体腔内液貯留。「バルーンフロッグ症候群」と呼ばれる。腎不全、肝疾患、敗血症に続発することが多い。

主な症状

anorexia ascites bloating edema generalized swelling lethargy lymph sac edema regurgitation

原因

多因子性:細菌性敗血症(Aeromonas、Flavobacterium)、慢性腎不全、過食による肝リピドーシス、低ビタミンA症による免疫抑制、慢性的な水質不良。飼育下のツノガエルでは過食による肥満が蔓延。

病態生理

血管透過性亢進(敗血症)、膠質浸透圧低下(肝・腎疾患による低アルブミン血症)、またはリンパ機能不全により液貯留が発生。カエルでは皮下リンパ嚢が発達しており、優先的にこの空間に液が貯留する。

治療

無菌的手技による経皮的体腔液排液。フロセミド(2-5 mg/kg IM または経皮)による利尿。エプソムソルト浴(5 g/2L 脱塩素水 15分間)。敗血症疑い時:エンロフロキサシン(5 mg/kg SC 1日1回)。基礎疾患の治療。水温を上げてはならない。

予防

過食回避(成体ツノガエル:7-10日毎の給餌)。清潔な床材の維持。定期的な部分換水。ビタミンA補給。体格スコアのモニタリング。

予後

予後は慎重〜不良。細菌性敗血症関連の浮腫は積極的治療なしでは致死的。食事関連浮腫は肥満と臓器障害を早期に対処すれば予後改善。

VetDictで両生類の鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う
📋 両生類の疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。