蝿蛆症
概要
ハエ幼虫による組織破壊。
主な症状
原因
両生類における蝿蛆症の原因: ハエ幼虫による組織破壊。
病態生理
蝿蛆症は両生類における寄生虫疾患である。寄生虫は経口摂取、経皮的侵入、またはベクター媒介伝播を通じて感染を確立する。抗原変異、免疫調節、細胞内隔離により宿主の免疫防御を回避しながら、宿主の栄養と資源を利用して増殖する。組織損傷は寄生虫の直接的な摂食、機械的破壊、有毒代謝副産物、宿主の炎症・免疫応答に起因する。重度の寄生虫感染は貧血、栄養失調、臓器機能障害、二次感染を引き起こしうる。
治療
蝿蛆症治療(両生類)——時間単位の機械的ウジ除去が重要、両生類皮膚は非常に感受性が高い、イベルメクチン(カメ/一部両生類に有毒)と局所有機リン系を回避。1. 鎮静: MS-222 100-150mg/L緩衝pH 7.0-7.4で正向反射消失まで、または大型種にアルファキサロン10-20mg/kg ICe。ストレス予防と徹底検査に必須。2. 機械的除去(主要治療——全身薬に依存しない): 20-30mLシリンジと18-20Gカヌラで加温食塩水または両生類リンゲル液にて創傷洗浄、細先ピンセットで各可視幼虫を愛護的に抽出。全皮膚襞、趾間、総排泄腔、眼瞼、鼻孔、口腔を検査——ハエは湿潤な隠れ場所に産卵しやすい。周囲皮膚を剪毛・剃毛。3. デブリードマン: 健康な出血組織縁まで細剪刀で壊死組織切除。2-3匹代表幼虫を70%エタノール保存で種同定(陸生両生類ではLucilia/Calliphoraが最多)。4. 創傷洗浄と消毒: 両生類リンゲル液再洗浄、次いで希釈クロルヘキシジン0.05%(500mg/L = 50mg/100mL)を1-2分接触、徹底すすぎ。創床にスルファジアジン銀1%クリームを薄く塗布(水槽復帰前30-60分後に拭き取り)。5. 全身療法: イベルメクチン回避(一部両生類種や幼生に毒性)。ニテンピラム(Capstar)1mg/kg PO単回内服で残存幼虫駆除可能性(実験的、慎重使用、確立両生類用量なし)。全身治療の選択肢は実際には環境管理と創傷ケア——可能な限り薬物を回避。6. 二次細菌感染用広域抗菌薬(蝿蛆症創では常在): セフタジジム20mg/kg ICe/SC q72h×3-4回+メトロニダゾール50mg/kg PO q24h×7日(壊死組織の嫌気性カバー)。7. 鎮痛: ブトルファノール0.5-1mg/kg SC/ICe q8-12h×3-5日、メロキシカム0.2mg/kg SC q24h×5-7日(水分補正後)。8. 輸液・栄養支持: 加温ICe LRS 25-50mL/kg q12h×48時間、0.6%NaCl浅浴10分 q6-8h、安定後はミミズスラリー体重の2-3% q48h強制給餌。9. 環境補正: 死体・餌残・糞の即時除去、細網(≤1mm)で飼育環境を防蝿化、産卵誘因を減らすため温湿度補正、産卵を誘引する創傷や虚弱動物に対処。10. モニタリング: 初期48時間は創傷q6-12h確認(新幼虫)、その後7-10日はq24h。予後: 迅速除去で表在例は良好、広範な組織破壊では慎重、眼/鼻/口関与または>30%体表罹患時は不良。重症度により死亡率20-50%。
予防
蝿蛆症の予防には定期的な予防駆虫、環境衛生と糞便除去、新規動物の隔離・検査、ベクター防除、中間宿主や汚染環境への曝露回避が含まれる。
予後
蝿蛆症の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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