両生類マイコバクテリウム症(慢性消耗性)
Amphibian Mycobacteriosis (Chronic Wasting) / 両生類マイコバクテリウム症(慢性消耗性)
概要
飼育下両生類における非結核性マイコバクテリア(M. marinum、M. fortuitum、M. liflandii)による慢性肉芽腫性感染。人獣共通感染症の可能性。治療に抵抗性を示すことが多い。
主な症状
anorexia
bloating
granulomatous lesions
lethargy
organ enlargement
skin nodules
skin ulcers
weight loss
原因
非結核性マイコバクテリア(M. marinum、M. fortuitum、M. liflandii)は水・土壌に存在する環境微生物。皮膚創傷または経口摂取から感染。過密飼育、水質不良、併発感染による免疫抑制が感受性を増大。
病態生理
マイコバクテリアはマクロファージ内で生存する通性細胞内病原体。皮膚・肝臓・脾臓・腎臓・肺に慢性肉芽腫性炎症を誘導。疾患進行は緩徐だが持続的で、臓器機能障害と悪液質に至る。
治療
治療は長期にわたり多くの場合不成功。クラリスロマイシン+リファンピン併用 3-6ヶ月間。エンロフロキサシン(10 mg/kg SC 1日1回)を追加しうる。限局性病変の外科的切除。グローブ着用で取り扱い—M. marinumはヒトに「水槽肉芽腫」を引き起こす。進行例では安楽死が推奨される場合あり。
予防
新規個体の検疫とスクリーニング。水質管理の徹底。過密飼育の回避。皮膚損傷の迅速な処置。飼育コロニーの定期的健康モニタリング。
予後
播種性疾患では予後不良。限局性皮膚型は長期治療に反応しうる。飼育者に人獣共通感染リスクを伝達する必要あり。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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