エロモナス慢性感染症
概要
エロモナスの慢性感染による治癒しない皮膚潰瘍。
主な症状
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臨床徴候
両生類におけるエロモナス慢性感染症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
両生類におけるエロモナス慢性感染症の原因: エロモナスの慢性感染による治癒しない皮膚潰瘍。
病態生理
エロモナス慢性感染症は両生類における皮膚疾患である。表皮バリア、真皮炎症、または付属器機能の障害を伴う。バリア機能の低下により経表皮水分喪失、アレルゲン浸透、微生物コロニー形成が促進される。炎症メディエーター(ヒスタミン、プロスタグランジン、サイトカイン)が掻痒、紅斑、二次的な擦過傷を駆動する。慢性疾患では表皮過形成、苔癬化、色素沈着、線維化が生じる。
診断
慢性化した皮膚潰瘍・肉芽腫・内臓膿瘍からの細菌培養でAeromonas属を同定する。急性型(赤脚病)と異なり、限局性の慢性炎症パターンを呈する。感受性試験で適切な抗菌薬を選択する。水質検査(NH3・NO2・pH・水温)が必須であり、亜急性の水質悪化が慢性感染の背景にあることが多い。透過性皮膚のバリア機能低下を評価する。背側リンパ嚢から採血し、血液塗抹で白血球反応を確認する。Bd PCRでツボカビ症の併発を除外する。
治療
両生類慢性エロモナス感染症の治療 — A. hydrophila/A. sobria/A. salmonicidaによる治癒しない潰瘍; 菌と基礎的飼育環境/免疫抑制の両方への対応必須。【1】診断: 好気性細菌培養と感受性試験(必須 — エロモナスはアンピシリン/アモキシシリン耐性が多く、エンロフロキサシン耐性も増加中で経験的治療は失敗率高い); 潰瘍辺縁生検で二次的Mycobacterium/chromomycosis鑑別; CBCで白血球増多/中毒性好中球。【2】全身抗菌薬(感受性試験結果に基づく): セフタジジム 20 mg/kg ICe/IM q72h × 21-28日(経験的第一選択、Wright 2006); またはエンロフロキサシン 5-10 mg/kg PO/IM q24h × 21-28日(感受性確認; 幼生には軟骨毒性のため禁忌); またはST合剤 30 mg/kg PO q24h × 14-21日; バイオフィルム形成のため延長投与必要。【3】局所創傷処置: MS-222鎮静下(150 mg/L緩衝)で穏やかなデブリドマン、スルファジアジン銀クリーム q24-48h、湿潤ペーパータオル基質で乾燥防止。【4】飼育環境改善(治癒に不可欠): 水質(アンモニア/亜硝酸塩0 ppm、硝酸塩<40 ppm)、種特異的温湿度、収容密度低減、慢性ストレス源の除去。【5】免疫サポート: ビタミンA 1000-2000 IU/kg PO週1回 × 4週間(上皮完全性)、バランス良い栄養。【6】モニタリング: 潰瘍を週1回撮影; 10-14日で改善なければ再培養(耐性/誤診断)。参考文献: Wright & Whitaker 2001, Pessier 2013, Densmore & Green 2007 ILAR J, Taylor 2001。
予防
エロモナス慢性感染症の予防: 定期健診。適切な栄養。ストレス軽減。早期受診。
予後
エロモナス慢性感染症の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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