💊 ラバクフォサジン(タノベア)
Rabacfosadine (Tanovea) / ラバクフォサジン(タノベア)
作用機序
ヌクレオチドアナログPMEGのダブルプロドラッグ。リンパ系細胞に選択的に取り込まれ、活性代謝物がDNAポリメラーゼを阻害して腫瘍性リンパ球のアポトーシスを誘導する。犬リンパ腫に対して史上初めてFDAが正式承認した薬剤(2016年条件付き→2021年正式承認)。未治療・再発の多中心型リンパ腫の双方で単剤活性が報告(Thamm 2017、ドキソルビシン交替投与は Saba 2018)。
Double prodrug of the nucleotide analogue PMEG; preferentially loads lymphoid cells, where the active metabolite inhibits DNA polymerases and triggers apoptosis of malignant lymphocytes. The first drug fully FDA-approved for canine lymphoma (conditional 2016 → full approval 2021). Single-agent activity in both naive and relapsed multicentric lymphoma (Thamm 2017; Saba 2018 alternating with doxorubicin).
動物種別 投与量
| 動物種 | 安全性 | 用量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 犬 Dog |
✓ 可 | 1 mg/kg を30分かけて点滴静注、21日毎に最大5回(ラベル用量)。必ず希釈して30分点滴 — ボーラス投与不可。多中心型リンパ腫(未治療・レスキューとも)。未治療B細胞ではドキソルビシンとの交替プロトコルも用いられる(Saba 2018)。 | ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアには使用しない(致死的肺線維症の品種素因)。他のテリア種も最大限慎重に、既存の肺疾患がある犬には使用しない。特徴的毒性: 皮膚障害(耳介・眼周囲の紅斑、外耳炎 — 休薬+ステロイドで軽快することが多い)、消化器症状、骨髄抑制(毎回投与前にCBC)、遅発性肺線維症(サイクル間も呼吸数・努力性呼吸を監視)。 |
| 猫 Cat |
✕ 禁忌 | 使用しない — 猫での安全性は未確立 | 犬専用ラベル。PMEGプロドラッグの猫での安全性データは無い |
主な副作用
- ⚠️ 皮膚障害(耳介・眼周囲紅斑、外耳炎)
- ⚠️ 嘔吐・下痢
- ⚠️ 好中球減少(ナディア約7日)
- ⚠️ 肺線維症(致死的になりうる遅発性毒性)
- ⚠️ 元気消失・食欲不振
禁忌・注意
🚫 ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア(致死的肺線維症の素因);既存の肺線維症・重大な肺疾患;細胞傷害性薬のため妊娠中・授乳中の取扱者は調製・投与に関与しない
薬物相互作用
| 併用薬 | 影響 |
|---|---|
| Other myelosuppressive chemotherapy | 骨髄抑制の相加 — ナディアをずらし毎回投与前にCBC監視 |
| Drugs causing pulmonary toxicity (e.g. lomustine at high cumulative doses) | 肺傷害の理論的相加 — 呼吸器徴候を厳重に監視 |
この薬が使われる疾患
抗腫瘍薬の他の薬品
VetDictで鑑別診断・薬用量を確認する
薬品辞典を開く
※ 本ページの用量・相互作用情報は獣医学的参考資料であり、処方の代替ではありません。投与前に必ず原典(Plumb's Veterinary Drug Handbook 等)および添付文書で再確認し、獣医師の判断のもとで使用してください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。