総排泄腔炎
概要
細菌、寄生虫、外傷による総排泄腔の炎症・感染症です。
主な症状
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臨床徴候
リクガメにおける総排泄腔炎の臨床徴候は外傷部位と重症度により異なる。骨折: 跛行(非荷重)・腫脹・捻髪音・変形・疼痛。裂傷: 出血・組織欠損・感染リスク。内臓損傷: ショック徴候・腹部緊張・呼吸困難(横隔膜ヘルニア・気胸)。脳挫傷: 意識低下・瞳孔異常・運動失調・発作。脊椎損傷: 麻痺・反射異常・排尿障害。重度外傷では多発外傷の評価と緊急安定化が予後を左右する。
原因
リクガメにおける総排泄腔炎の原因: 細菌、寄生虫、外傷による総排泄腔の炎症・感染症です。
病態生理
総排泄腔炎はリクガメにおける細菌感染症である。病原菌は付着因子を通じて組織にコロニーを形成し、毒素産生、酵素分泌、免疫回避戦略などの病原性メカニズムを介して侵入する。好中球浸潤、サイトカイン放出、補体活性化を含む炎症カスケードが生じる。組織損傷は細菌の直接作用と宿主の炎症反応の両方に起因する。菌種と宿主の免疫状態に応じて、膿瘍形成、敗血症、または慢性肉芽腫性炎症が発生しうる。
診断
総排泄腔の視診で粘膜の発赤・腫脹・分泌物(粘液性〜膿性)を確認。スワブの細菌培養・感受性試験で原因菌を同定。細胞診でヘテロフィル浸潤・細菌・真菌を評価。リクガメではSalmonella・Pseudomonas等のグラム陰性菌が多い。糞便検査で寄生虫(蟯虫・原虫)の関与を除外。X線/超音波で結石(尿酸塩結石)・卵鬱滞の合併を確認。CBC(ヘテロフィル増加→活動性感染)、生化学(UA上昇→尿酸代謝異常)。環境衛生(基質の汚染・水場の清浄度)の評価が再発予防に重要。
治療
リクガメにおける総排泄腔炎の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。
予防
総排泄腔炎の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
総排泄腔炎の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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