体腔液貯留(腹水)
概要
臓器不全、感染、腫瘍による体腔内の液体貯留です。
主な症状
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臨床徴候
リクガメにおける体腔液貯留(腹水)の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。
原因
リクガメにおける体腔液貯留(腹水)の原因: 臓器不全、感染、腫瘍による体腔内の液体貯留です。
病態生理
体腔液貯留(腹水)はリクガメにおける腫瘍性疾患である。癌遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、DNA修復機構における遺伝子変異の蓄積により腫瘍性形質転換が生じる。制御不能な細胞増殖により腫瘍が形成され、局所組織への浸潤・破壊の可能性がある。悪性腫瘍はリンパ行性または血行性に転移しうる。高カルシウム血症、悪液質、免疫調節障害などの腫瘍随伴症候群が原発腫瘍に伴い、罹患率に寄与することがある。
診断
超音波検査で体腔液貯留を検出・定量化。超音波ガイド下体腔穿刺→液分析(細胞数・総蛋白・比重・LDH・グルコース・細胞診・培養)が鑑別診断の基本。漏出液(TP<2.5 g/dL)→心不全・肝不全・腎不全・低蛋白血症。変性滲出液(TP>3.0 g/dL、細胞数増加)→腹膜炎・卵管破裂。CBC・生化学(アルブミン・UA・AST・電解質)で基礎疾患を評価。X線で肺うっ血・心拡大の合併を確認。リクガメではメタフィルカル腎症(内臓痛風)が体腔液貯留の重要な原因となる。
治療
リクガメにおける体腔液貯留(腹水)の治療: 心エコーで基礎心疾患を評価。利尿薬(フロセミド)で肺水腫管理。ACE阻害薬で後負荷軽減。不整脈があれば抗不整脈薬。安静・低Na食。定期心エコーでモニタリング。
予防
体腔液貯留(腹水)の予防は限定的であるが、ホルモン依存性腫瘍軽減のための避妊・去勢手術、既知の発癌物質の回避、早期発見のための定期健診、適正体型の維持、該当する場合は遺伝的素因軽減のための責任ある繁殖が含まれる。
予後
体腔液貯留(腹水)の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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