鳥ポリオーマウイルス感染症
概要
雛鳥に急性死を引き起こす高度に伝染性のウイルス。成鳥はキャリアとなる場合がある。
主な症状
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原因
オウムのポリオーマウイルス感染症は鳥ポリオーマウイルス(APV)が原因で、糞・羽毛粉塵・分泌物および垂直感染により伝播する。免疫の未熟な雛・幼鳥が極めて感受性が高く、繁殖施設で問題となる。
病態生理
オウムのポリオーマウイルス(APV)はセキセイインコだけでなくオウム目全般に感染し、幼鳥の急性致死性全身感染を引き起こす。コンゴウインコ、キバタン、オカメインコで報告あり。肝臓・脾臓・腎臓の壊死+免疫系破壊。成鳥は無症候キャリア。垂直+水平感染 (Ritchie BW. 1995)。
治療
【オウムにおける鳥ポリオーマウイルス感染症】 鳥ポリオーマウイルス感染症は培養感受性試験を診療指針とし、empiricalにはエンロフロキサシン 5-15 mg/kg PO/IM q12-24h またはアモキシシリン・クラブラン酸 12.5-25 mg/kg PO q12h(小型哺乳類除く)を開始。 膿瘍形成例は外科的切開・排膿・洗浄(生食または0.05%クロルヘキシジン)が抗菌薬単独より治癒率高い。 発熱・全身症状時は炎症マーカー(SAA、CRP)と血液培養。 再発リスクの高い症例ではバイオフィルム形成菌(Pseudomonas, Staphylococcus pseudintermedius MRSP)を疑い、長期抗菌薬を6-8週継続。 支持療法(鳥類): 保温28-30℃(重症は30-32℃)、皮下/骨内輸液 50-100 mL/kg/日 (温乳酸リンゲルまたはノルモソルR)、強制給餌(Emeraid Omnivore/Carnivoreなど 20-30 mL/kg q4-6h)、酸素分圧40%以下を維持しつつ呼吸補助。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によってはオウムの専門医紹介を考慮する。
予防
オウムにおけるポリオーマウイルスの予防は適切なワクチネーションプログラムの実施が中核である(利用可能な場合)。衛生的飼育環境の維持、新規導入動物の検疫期間設定(最低14日、感染症によっては60日以上)、過密飼育の回避、適切な栄養管理による免疫力維持、ストレス軽減が重要。感染動物との接触回避、汚染器具・環境の消毒(次亜塩素酸・アルコール系・第四級アンモニウム製剤を病原体に応じて選択)を徹底する。定期的健康診断による早期発見と治療が蔓延防止に寄与する。
予後
ウイルスの種類と宿主免疫により異なる。軽症感染は支持療法で自然治癒することが多い。重症全身性ウイルス感染は予後要注意〜不良。
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