陰茎脱出
概要
感染や外傷による雄インコの陰茎脱出。
主な症状
原因
インコにおける陰茎脱出の原因: 感染や外傷による雄インコの陰茎脱出。
病態生理
陰茎脱出はインコにおける外傷性・機械的疾患である。罹患組織の構造的耐性を超える外部機械的力により組織損傷が生じる。損傷は出血、浮腫、疼痛を伴う急性炎症カスケードを惹起する。重症度に応じて、血管供給の途絶による虚血、環境微生物による汚染、進行性の組織壊死が生じうる。治癒過程は止血、炎症、増殖、リモデリングの各段階を経る。
治療
注意: セキセイインコには真の陰茎がない(カモ類とは異なる)。この状態は雄セキセイインコの総排泄腔脱を表す。即時処置: 脱出組織を滅菌生理食塩水浸潤ガーゼで湿潤に保つ。温滅菌生理食塩水で脱出組織を愛護的に洗浄。整復: 高浸透圧溶液(50%ブドウ糖または砂糖粉末)を5-10分間塗布し浮腫を軽減、潤滑した綿棒で組織を総排泄腔内に愛護的に戻す。組織が生存可能な場合: 総排泄腔固定術(4-0/5-0吸収糸で巾着縫合 — 排便に十分な開口部を残す)。組織が壊死/重度外傷の場合: 外科的切除が必要な場合がある。メロキシカム0.5 mg/kg PO/IM q12-24hで疼痛管理。エンロフロキサシン15 mg/kg PO/IM q12hで露出組織の二次感染予防。基礎原因の調査: 総排泄腔炎、乳頭腫症、消化管寄生虫、腸炎によるしぶり、生殖器疾患。再脱出予防: いきみの原因に対処。生殖関連の場合デスロレリン4.7 mgインプラント。自己損傷する場合はEカラー。参考文献: Bowles 2006, Doneley 2016。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
陰茎脱出の予防には安全で種に適した飼育環境の整備、鋭利物・危険物の除去、適切な取り扱い技術、他の動物との接触時の監視、温度管理、落下防止策が含まれる。
予後
陰茎脱出の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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