← トップへ戻る
トカゲ (Lizard) その他 緊急

丹毒

Erysipelas / 丹毒

概要

エリシペロスリクスによる敗血症。

主な症状

※ 症状をクリックすると、その症状を示すトカゲの他の疾患を確認できます

臨床徴候

トカゲにおける丹毒の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。

原因

トカゲにおける丹毒の原因: エリシペロスリクスによる敗血症。

病態生理

丹毒は Erysipelothrix rhusiopathiae の経皮・経口侵入により発症する。菌は血流に侵入して菌血症を起こし、血管内皮への接着と局所血栓形成を介して全身性血管障害を引き起こす。急性例では敗血症・突然死、亜急性例では特徴的な菱形(ダイヤ型)皮膚病変、慢性例では多発性関節炎や疣贅性心内膜炎を呈する。人獣共通感染症である。

診断

病変部からの細菌培養でErysipelothrix rhusiopathiaeを分離・同定(特殊培地が必要な場合あり)。PCRによる菌種同定が迅速で正確。皮膚の視診で紅斑・腫脹・菱形の紫紅色病変を確認。血液培養で敗血症を評価。CBC(ヘテロフィル増多・左方移動→急性細菌感染)・血液生化学で肝腎機能を評価。環境土壌・汚染飼料からの曝露歴を聴取。心内膜炎合併のリスクがあるため心臓超音波検査を検討。他の細菌性皮膚炎との鑑別が重要。POTZ内管理で免疫機能を維持。

治療

トカゲにおける丹毒の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。

予防

丹毒の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。

予後

丹毒の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。

その他の他の疾患(トカゲ)

トカゲの全疾患を見る →

VetDictでトカゲの鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う

関連する疾患

緑膿菌感染症 (共通2症状) エロモナス感染症 (共通2症状) パスツレラ症 (共通2症状) ナンニジオプシス皮膚炎(トカゲ) (共通2症状) 側頭腺膿瘍(トカゲ) (共通2症状) 膿瘍(トカゲ) (共通2症状) 潰瘍性皮膚炎(トカゲ) (共通2症状) 眼鏡鱗下膿瘍(トカゲ) (共通2症状)
📋 トカゲの疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。