乳汁うっ滞
概要
乳腺への乳汁蓄積とうっ滞で、管理されなければ乳腺炎に進行することがあります。
主な症状
原因
モルモットにおける乳汁うっ滞の原因: 乳腺への乳汁蓄積とうっ滞で、管理されなければ乳腺炎に進行することがあります。
病態生理
乳汁うっ滞はモルモットにおける消化器疾患である。粘膜の完全性、運動性、分泌機能、またはマイクロバイオームバランスの障害を伴う。炎症により上皮バリアが損傷し、吸収不良、体液喪失、細菌トランスロケーションの可能性がある。運動障害(低運動性/うっ滞または亢進)により通過時間と消化効率が変化する。後腸発酵動物では盲腸/結腸フローラの破壊が致死的ディスバイオーシスと腸管毒素症を引き起こしうる。
治療
乳汁うっ滞の治療: (1) 温罨法とマッサージ — 患側乳腺に温罨法(38-40℃)10-15分 TID-QID。その後遠心性(外向き)に愛護的マッサージで乳汁排出を促進。新生仔が適切に授乳しているか確認;授乳不足(虚弱・病的仔)の場合: 患側乳腺をBID搾乳し仔にモルモット用ミルクリプレーサーを補助。(2) 疼痛・炎症管理 — メロキシカム0.3-0.5mg/kg PO SID 5-7日間(この用量では授乳中も安全)。重度疼痛に初回48時間はブプレノルフィン0.05mg/kg SC BID。(3) 乳腺炎への進行モニタリング — 熱感・発赤・硬結・膿性分泌物出現時: 乳汁の細胞診(細胞内細菌、変性好中球で乳腺炎確定)。直ちに抗菌薬開始: エンロフロキサシン5-10mg/kg PO BID 10-14日間またはTMS 15-30mg/kg PO BID。重要: ペニシリン/アモキシシリンは致死的 — βラクタム系は絶対禁忌。(4) 栄養サポート — 授乳中の雌は栄養要求量増加: アルファルファ干草(授乳期はチモシーより高Ca/高蛋白)、ペレット増量、ビタミンC 100-200mg/日。水分摂取量確保。(5) 離乳の検討 — 乳腺炎が重度/難治性の場合: 2-3週齢で早期離乳(モルモットの仔は生後すぐ固形食摂取可能)。可能なら段階的に離乳。(6) 外科的介入 — 膿瘍形成時: 鎮静下(ミダゾラム0.5-1mg/kg IM + ブトルファノール0.2-0.4mg/kg IM)で切開排膿、クロルヘキシジン0.05%で洗浄。重度/壊死性乳腺炎は乳腺摘出が必要な場合あり。(7) モニタリング — 治療中は毎日乳腺を触診。3-5日後に再評価。仔の体重増加を確認し適切な栄養を担保。
予防
乳汁うっ滞の予防: 適切な食事管理(急激な食事変更を避ける)。繊維質の適切な摂取。異物誤食の予防。定期的な糞便検査。
予後
乳汁うっ滞の予後: 急性消化器疾患は多くが治療に良好に反応。閉塞性疾患は早期外科介入で予後良好。慢性疾患は食事管理で長期管理可能。
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