バランチジウム感染症
概要
大腸のバランチジウム・コリによる原虫感染で、通常は無症状ですがストレス下の動物では発症することがあります。
主な症状
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臨床徴候
モルモットにおけるバランチジウム感染症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
モルモットにおけるバランチジウム感染症の原因: 大腸のバランチジウム・コリによる原虫感染で、通常は無症状ですがストレス下の動物では発症することがあります。
病態生理
バランチジウム感染症はモルモットにおける消化器疾患である。粘膜の完全性、運動性、分泌機能、またはマイクロバイオームバランスの障害を伴う。炎症により上皮バリアが損傷し、吸収不良、体液喪失、細菌トランスロケーションの可能性がある。運動障害(低運動性/うっ滞または亢進)により通過時間と消化効率が変化する。後腸発酵動物では盲腸/結腸フローラの破壊が致死的ディスバイオーシスと腸管毒素症を引き起こしうる。
診断
糞便直接塗抹で大型の繊毛虫(Balantidium coli)の栄養型を確認する。運動性のある栄養型は新鮮糞便で観察しやすい。嚢子も浮遊法で検出可能。通常は不顕性感染で共生的であるが、ストレス・免疫低下・腸内細菌叢の乱れにより顕性化し下痢・粘液便を呈する。基礎疾患(ビタミンC欠乏・抗菌薬使用後の菌叢異常)の検索が重要。人獣共通感染症の可能性があるため衛生指導も行う。
治療
モルモットにおけるバランチジウム感染症の治療: メトロニダゾール20mg/kg PO q12h×7-14日間(原虫に対する第一選択)。下痢・脱水がある場合は皮下輸液(乳酸リンゲル液50-100mL/kg/日)で補正。疼痛・腹部不快感にメロキシカム0.5mg/kg PO/SC q24h。プロバイオティクス投与で腸内細菌叢の回復を促進。ビタミンC 50-100mg/日。ストレス要因の除去(過密飼育、環境変化等)が再発予防に重要。糞便検査で陰転を確認。
予防
バランチジウム感染症の予防: 適切な衛生管理。創傷の早期処置。免疫力維持のための適切な栄養。ストレス軽減。
予後
バランチジウム感染症の予後: 適切な抗菌薬療法で多くが治癒可能。慢性・深在性感染は長期治療が必要。敗血症は予後要注意。
関連する薬品
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