消化管異物
概要
ゴムやスポンジなどの異物を飲み込み消化管閉塞を起こします。外科的緊急疾患です。
主な症状
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臨床徴候
フェレットにおける消化管異物の臨床徴候は消化管病変の部位と病態により異なる。上部消化管: 嘔吐・吐血・食欲不振。小腸: 下痢(小腸性: 量多・回数少・体重減少を伴う)・嘔吐・腹痛。大腸: 下痢(大腸性: 量少・回数多・粘液・血便・テネスムス)。急性腹症: 強い腹痛・嘔吐・ショック徴候・腹部触診で腫瘤や緊張感(GDV・腸捻転・腸閉塞)は緊急評価が必要。
原因
フェレットにおける消化管異物の原因: ゴムやスポンジなどの異物を飲み込み消化管閉塞を起こします。外科的緊急疾患です。
病態生理
消化管異物はフェレットにおける外傷性・機械的疾患である。罹患組織の構造的耐性を超える外部機械的力により組織損傷が生じる。損傷は出血、浮腫、疼痛を伴う急性炎症カスケードを惹起する。重症度に応じて、血管供給の途絶による虚血、環境微生物による汚染、進行性の組織壊死が生じうる。治癒過程は止血、炎症、増殖、リモデリングの各段階を経る。
診断
嘔吐・食欲不振・腹痛・歯ぎしり(疼痛徴候)・黒色タール便から疑診。腹部X線で不透過性異物・イレウスパターン(拡張した小腸ループ・ガス液面形成)を評価。腹部超音波で異物のアコースティックシャドー・腸管壁肥厚を検出。造影X線(バリウム通過試験)で閉塞部位を特定。CBC・生化学で脱水・電解質異常を評価。フェレットは好奇心旺盛で消化管異物が極めて多い(ゴム・スポンジ・布・毛球が好発)。消化管通過時間3-4時間と短く急速に悪化。
治療
フェレットにおける消化管異物の治療は安定化、疼痛管理、創傷ケアを優先する。生命を脅かす損傷を最初に評価・対処する(気道、呼吸、循環)。種に適した鎮痛薬(NSAIDs、オピオイド、局所麻酔薬)による鎮痛が不可欠である。創傷を洗浄・デブリードマンし、一次閉鎖、二次治癒、再建手術を適宜行う。汚染創には広域抗菌薬を使用する。骨折には副子固定または外科的固定を行う。遅発性合併症をモニタリングする。
予防
消化管異物の予防には安全で種に適した飼育環境の整備、鋭利物・危険物の除去、適切な取り扱い技術、他の動物との接触時の監視、温度管理、落下防止策が含まれる。
予後
消化管異物の予後: 急性消化器疾患は多くが治療に良好に反応。閉塞性疾患は早期外科介入で予後良好。慢性疾患は食事管理で長期管理可能。
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