寒冷凝集素症
概要
低温で赤血球を攻撃する抗体による自己免疫疾患で、末梢組織壊死を引き起こします。
主な症状
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原因
一次性(特発性)。二次性:リンパ腫・白血病・慢性感染症に伴う。犬では稀な疾患。冬季に悪化。耳介辺縁・尾尖・足趾の壊死として来院。
病態生理
寒冷反応性IgM自己抗体→低温(<37℃)で赤血球を凝集→補体活性化→末梢組織(耳介・尾尖・足趾・鼻鏡)の微小血管閉塞→チアノーゼ→壊死・脱落。温かい環境では凝集が解離するため症状は寒冷曝露後に増悪。
治療
保温が最優先で、低温暴露(外気・冷水・冷たい床面)を厳格に回避。免疫抑制:プレドニゾロン(2 mg/kg PO q12h)で開始し、貧血改善後に漸減。ステロイド不応例にアザチオプリン(2 mg/kg PO q24h)またはMMF併用。重度貧血(PCV<15%)には輸血実施 — 37°Cに温めた血液を使用(冷たい血液は凝集を悪化)。末梢組織壊死(耳介先端、尾端、爪床、陰嚢)のケア:壊死組織デブリドマン+二次感染予防。基礎疾患精査:感染症(マイコプラズマ等)、リンパ腫/白血病、自己免疫疾患。直接クームス試験(4°Cで陽性、37°Cで陰性)で確定。寒冷凝集素価の測定。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+メロンSOD+VitE+システイン(アスタアミノ処方)): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート。アスタキサンチン(カロテノイド系)+SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)が活性酸素種を消去。CKD・肝疾患・アトピー・ダニ媒介性感染症の酸化ストレス軽減、高齢動物の免疫機能維持に
予防
寒冷環境の回避が最重要。保温管理。二次性の場合は基礎疾患の治療。プレドニゾロンへの反応は不良なことが多い(IgM抗体はステロイドに抵抗性)。
予後
犬における寒冷凝集素症の予後は組織型・悪性度・臨床ステージ・転移の有無・治療反応性により大きく異なる。確定診断(細胞診・病理組織検査)と病期診断(画像・所属リンパ節評価)に基づき、外科・化学療法・放射線療法を組み合わせた治療方針を決定する。早期診断・早期介入が予後改善の鍵となる。
関連する薬品
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