肺真菌症
概要
アスペルギルス以外の真菌による肺感染で、進行性呼吸器疾患を引き起こす。
主な症状
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原因
鳥における肺真菌症の原因: アスペルギルス以外の真菌による肺感染で、進行性呼吸器疾患を引き起こす。
病態生理
肺真菌症は鳥における真菌感染症である。真菌は胞子吸入、直接接種、または粘膜コロニー形成を通じて感染を確立する。菌糸または酵母形態が酵素分解と機械的圧力により組織に侵入し、肉芽腫性炎症反応を惹起する。免疫不全個体は特に感受性が高い。感染は局所にとどまるか、血行性に遠隔臓器へ播種される可能性がある。慢性感染は線維化、組織リモデリング、進行性臓器機能障害を引き起こしうる。
治療
【鳥における肺真菌症】 肺真菌症の評価には聴診・X線・必要に応じCTで肺野・気道・気嚢(鳥類)を評価。 酸素化(40-60% O2、加湿、最低限のストレス保持)、ネブライゼーション(ゲンタマイシン 5 mg + アセチルシステイン 100 mg/4 mL 生食 q8-12h)。 細菌性: 培養感受性で抗菌薬(doxycycline 5-10 mg/kg PO q12h、エンロフロキサシン 5-15 mg/kg PO q12-24h)。 気管支拡張剤: テオフィリン徐放 5-10 mg/kg PO q12h(小型哺乳類で慎重)。 支持療法(鳥類): 保温28-30℃(重症は30-32℃)、皮下/骨内輸液 50-100 mL/kg/日 (温乳酸リンゲルまたはノルモソルR)、強制給餌(Emeraid Omnivore/Carnivoreなど 20-30 mL/kg q4-6h)、酸素分圧40%以下を維持しつつ呼吸補助。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によっては鳥の専門医紹介を考慮する。
予防
肺真菌症の予防には適切な環境湿度・温度の維持、良好な換気、過密の回避、定期的な清掃・消毒、罹患個体の隔離、適切な栄養による免疫機能の維持が含まれる。
予後
肺真菌症の予後: 多くの皮膚疾患は適切な治療で予後良好。感染性疾患は抗菌薬/抗真菌薬で治癒可能。アレルギー性は長期管理が必要。
関連する薬品
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