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鳥 (Bird) 重度

肺炎

Pneumonia / 肺炎

概要

細菌・真菌・ウイルスによる肺実質の感染症。

主な症状

appetite loss labored breathing lethargy nasal discharge respiratory distress tail bobbing weight loss

原因

鳥における肺炎の原因: 細菌(大腸菌、クレブシエラ等)、真菌(アスペルギルス)、ウイルス(鳥ポリオーマ等)による肺・気嚢の感染。免疫低下、ストレス、不適切な温湿度管理、換気不良が素因となる。

病態生理

鳥における呼吸器疾患である。鳥類は横隔膜を持たず気嚢システムによるガス交換を行うため、肺・気嚢の炎症は効率的な換気を著しく障害する。炎症性滲出液の蓄積により気嚢壁が肥厚し、ガス交換面積が減少する。重症例では呼吸不全に進行し緊急介入が必要となる。

治療

鳥における肺炎の治療: 培養感受性試験に基づく抗菌薬療法(エンロフロキサシン15mg/kg PO/IM BID等)。真菌性の場合はイトラコナゾール・ボリコナゾール。ネブライゼーション(生理食塩水+抗菌薬)による気道加湿。保温(28-30℃)、酸素補給、輸液による支持療法。栄養サポートと環境改善(換気、粉塵除去)。

予防

肺炎の予防には適切な飼育管理、種に合ったバランスの取れた栄養、定期的な健康診断、ストレスの最小化、清潔な生活環境の維持、初期臨床徴候への迅速な対応が含まれる。

予後

肺炎の予後は適切な管理により一般的にやや良好〜良好である。早期診断された症例の多くは治療に良好に反応する。慢性例や再発例では長期管理が必要だが、概ね許容できるQOLを維持できる。定期的なモニタリングにより合併症の早期発見・対処が可能となる。

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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
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