気嚢炎
概要
アスペルギルス、細菌、クラミジアなどによる気嚢の感染・炎症。
主な症状
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臨床徴候
鳥における気嚢炎の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。 皮膚病変(円形脱毛・落屑・痂皮)、慢性鼻汁、または深在性真菌症では咳・体重減少・神経症状が見られる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
鳥における気嚢炎の原因: 創傷汚染、経口摂取、吸入、日和見的過剰増殖による細菌コロニー形成。ストレス、免疫抑制、不衛生、過密飼育、併発疾患が素因となる。
病態生理
気嚢炎は細菌(E. coli等)・真菌(Aspergillus)・クラミジアなど複数の病原体による気嚢の感染・炎症である。気嚢は血管に乏しく免疫細胞の到達が困難なため、いったん感染が成立すると滲出物の貯留・肉芽腫形成・線維化が進行しやすい。ガス交換と発声に関わる気嚢機能が障害され、呼吸困難・尾の上下動・発声異常を呈する。
診断
X線検査(気嚢壁肥厚・気嚢内液体貯留・エアブロンコグラムの消失)。CT検査(気嚢病変の詳細評価に優れる)。気嚢穿刺・洗浄液の細胞診(ヘテロフィル浸潤・細菌・真菌菌糸の確認)・培養・感受性試験。CBC(ヘテロフィル増多・左方移動)・生化学(AST上昇)。鳥類は9つの気嚢(頸部・鎖骨間・前胸・後胸・腹部の各対+鎖骨間1つ)を有し、肺を介した一方向性気流で高効率ガス交換を行う。気嚢炎は呼吸効率を著しく低下させ、Aspergillus・細菌(E. coli・Pseudomonas)が主要原因。
治療
鳥における気嚢炎の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。
予防
気嚢炎の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
気嚢炎の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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