嘴羽毛病(PBFD)超急性新生児型
概要
羽毛症状出現前に大量ウイルス血症と多臓器不全を伴う新生児の急速致死型PBFD。
主な症状
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臨床徴候
鳥における嘴羽毛病(PBFD)超急性新生児型の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
鳥における嘴羽毛病(PBFD)超急性新生児型の原因: 羽毛症状出現前に大量ウイルス血症と多臓器不全を伴う新生児の急速致死型PBFD。
病態生理
PBFD超急性新生児型はBFDVの垂直感染(感染母鳥から卵を介して)による新生幼鳥の致死的免疫不全。ウイルスが胸腺・ファブリキウス嚢のリンパ球前駆細胞を破壊→重度の汎免疫不全。幼鳥は羽毛異常を示す前に重度免疫不全→二次感染(細菌、真菌)→急死。セキセイインコ、オカメインコ、ヨウム、キバタンの繁殖施設で問題。水平感染(羽毛粉塵、糞便)により同腹の幼鳥全体に拡散しうる (Raidal SR et al. J Gen Virol 2015;96:1504-1514)。
診断
新生幼鳥の急性沈鬱・膨羽・食欲廃絶・急速な衰弱・急性死の臨床評価。PCR検査でBeak and Feather Disease Virus(BFDV: Circovirus)DNAを検出(血液・羽毛・排泄腔スワブ)。CBC(採血量≤体重の1%)でリンパ球著減(重度免疫抑制)・貧血・ヘテロフィル減少を確認。病理組織検査でファブリキウス嚢・胸腺のリンパ球枯渇・壊死を確認。鳥類のPBFD超急性新生児型は幼鳥の免疫系が未成熟な時期にBFDVに感染し、重篤な免疫抑制による敗血症で急性死する
治療
【鳥における嘴羽毛病(PBFD)超急性新生児型】 嘴羽毛病(PBFD)超急性新生児型に対する特異的抗ウイルス療法はほとんどの症例で確立されておらず、治療は支持療法と二次感染予防が中心。 二次性細菌感染予防: エンロフロキサシン 5-15 mg/kg PO/IM q12-24h(培養感受性で再選択)。 感染個体は隔離(PCR陰性化まで)し、ケージ用具は次亜塩素酸1:10で消毒。 ワクチン未開発の疾患が多く、群管理では新規導入個体の検疫(最低30-45日)が予防の要。 支持療法(鳥類): 保温28-30℃(重症は30-32℃)、皮下/骨内輸液 50-100 mL/kg/日 (温乳酸リンゲルまたはノルモソルR)、強制給餌(Emeraid Omnivore/Carnivoreなど 20-30 mL/kg q4-6h)、酸素分圧40%以下を維持しつつ呼吸補助。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によっては鳥の専門医紹介を考慮する。
予防
嘴羽毛病(PBFD)超急性新生児型の予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。
予後
嘴羽毛病(PBFD)超急性新生児型の予後: 多くの皮膚疾患は適切な治療で予後良好。感染性疾患は抗菌薬/抗真菌薬で治癒可能。アレルギー性は長期管理が必要。
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