慢性羽包嚢胞
概要
羽毛素材の貯留を伴う羽包の慢性嚢胞性拡張。
主な症状
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臨床徴候
鳥における慢性羽包嚢胞の臨床徴候は外傷部位と重症度により異なる。骨折: 跛行(非荷重)・腫脹・捻髪音・変形・疼痛。裂傷: 出血・組織欠損・感染リスク。内臓損傷: ショック徴候・腹部緊張・呼吸困難(横隔膜ヘルニア・気胸)。脳挫傷: 意識低下・瞳孔異常・運動失調・発作。脊椎損傷: 麻痺・反射異常・排尿障害。重度外傷では多発外傷の評価と緊急安定化が予後を左右する。
原因
鳥における慢性羽包嚢胞の原因: 羽毛素材の貯留を伴う羽包の慢性嚢胞性拡張。
病態生理
慢性羽包嚢胞は鳥における皮膚疾患である。表皮バリア、真皮炎症、または付属器機能の障害を伴う。バリア機能の低下により経表皮水分喪失、アレルゲン浸透、微生物コロニー形成が促進される。炎症メディエーター(ヒスタミン、プロスタグランジン、サイトカイン)が掻痒、紅斑、二次的な擦過傷を駆動する。慢性疾患では表皮過形成、苔癬化、色素沈着、線維化が生じる。
診断
皮膚の腫瘤性病変の視診・触診(嚢胞性・波動感のある腫瘤、反復性腫脹歴)。切開排液で嚢胞内容物(ケラチン・変性羽毛物質)を確認。FNA細胞診で嚢胞壁細胞とケラチン片を評価。X線で深部浸潤・骨関与を除外。CBC(採血量≤体重の1%)で二次感染に伴うヘテロフィル増加を確認。病理組織検査で濾胞壁の慢性炎症・線維化を評価。鳥類の羽毛嚢胞はカナリア(特にNorwich・Gloucester種)に好発し、遺伝的に柔らかい羽毛が皮膚を穿通できず嚢胞化する
治療
鳥における慢性羽包嚢胞の治療: 外科的摘出が根治療法 — 嚢胞とその周囲の羽包組織を完全に切除。不完全切除は再発リスクが高い。周術期: メロキシカム0.5-1mg/kg PO/IM q12-24h(疼痛管理)、エンロフロキサシン15mg/kg PO/IM q12h(二次感染予防)。保温28-30℃。単純吸引は一時的な減圧にはなるが高頻度で再発する。カナリアやフィンチに好発(特に翼部)。摘出組織は病理組織検査に提出し悪性腫瘍を除外。術後は創部保護と活動制限。栄養改善でケラチン代謝を正常化。
予防
慢性羽包嚢胞の予防: 定期的な被毛・皮膚チェック。適切な飼育環境の衛生管理。寄生虫の定期的な予防駆虫。バランスの取れた食事。
予後
慢性羽包嚢胞の予後: 多くの皮膚疾患は適切な治療で予後良好。感染性疾患は抗菌薬/抗真菌薬で治癒可能。アレルギー性は長期管理が必要。
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