鳥ロタウイルス感染症
概要
主に若鳥に急性腸炎を引き起こすロタウイルス感染症。
主な症状
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臨床徴候
鳥ロタウイルス感染症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
鳥における鳥ロタウイルス感染症の原因: 主に若鳥に急性腸炎を引き起こすロタウイルス感染症。
病態生理
ロタウイルスは小腸絨毛先端の成熟腸上皮で複製して絨毛萎縮を起こし、二糖類分解酵素の低下による浸透圧性・吸収不良性下痢と脱水を招く。
診断
幼鳥の急性水様性下痢・脱水・成長遅延の臨床評価。糞便のELISA検査(ロタウイルス抗原検出キット)でロタウイルス抗原を検出。電子顕微鏡で特徴的な車輪状(rota)ウイルス粒子を確認。RT-PCR検査でロタウイルスRNAを検出し型別。CBC(採血量≤体重の1%)で脱水・ヘテロフィル変動を確認。血液生化学でTP低下・電解質異常を測定。鳥類のロタウイルス感染は七面鳥・鶏のヒナで急性腸炎を引き起こし、経口-糞便経路で迅速に群内伝播する
治療
鳥における鳥ロタウイルス感染症: 特異的抗ウイルス療法は限定的。① 隔離・バリアナーシング(多くの鳥ウイルスは飛沫・羽毛屑から伝播)。② 支持療法: 保温28-30℃、皮下/骨内輸液 50-100 mL/kg/日(温乳酸リンゲル)、強制給餌(Emeraid Omnivore 20-30 mL/kg q4-6h)。③ 二次性細菌・真菌感染予防: エンロフロキサシン 10-15 mg/kg PO/IM q12h、イトラコナゾール 5-10 mg/kg PO q24h(アスペルギルス予防、長期使用は肝酵素モニタ)。④ ウイルス特異的: PBFD/ポリオーマ→組換えαインターフェロン 1-10万IU/kg SC q24h(限定的エビデンス)。⑤ 群管理: 新規導入鳥は最低30-45日検疫、PCR陰性確認後合流。支持療法(鳥類): 保温28-30℃(重症は30-32℃)、皮下/骨内輸液 50-100 mL/kg/日 (温乳酸リンゲルまたはノルモソルR)、強制給餌(Emeraid Omnivore/Carnivoreなど 20-30 mL/kg q4-6h)、酸素分圧40%以下を維持しつつ呼吸補助。
予防
鳥ロタウイルス感染症の予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。
予後
鳥ロタウイルス感染症の予後: ウイルスの種類と宿主の免疫状態による。ワクチン予防可能な疾患は予防が最善。支持療法で多くが回復可能。
関連する薬品
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