鳥クラミジア性結膜炎
概要
Chlamydia psittaciによる結膜炎で、しばしば鳥クラミジア症(オウム病)の初発・時に唯一の徴候。典型的には結膜腫脹・眼脂と鼻汁・くしゃみ・元気消失で、初期は片側性のこともある。重要な人獣共通感染症であり、感染鳥はヒトにオウム病(インフルエンザ様症状・非定型肺炎)を伝播しうるため、取扱い時の感染対策と長期のドキシサイクリン治療が不可欠である。
主な症状
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原因
偏性細胞内寄生菌Chlamydia psittaci。糞便・呼吸器/眼分泌物中に排出される感染性基本小体の吸入・経口摂取で感染する。ストレス・過密・最近の導入(ペットショップ/輸入鳥)が発症と排菌のリスクを高める。
病態生理
Chlamydia psittaciは基本小体として粘膜上皮細胞に侵入し、細胞質内封入体の中で増殖型の網様体に分化、細胞を溶解して新たな基本小体を放出する。結膜では著明なリンパ濾胞性結膜炎・結膜浮腫・眼脂を生じる。結膜は眼窩下洞・呼吸器とつながるため、感染はしばしば副鼻腔炎・鼻炎・全身性クラミジア症(肝炎・脾炎・気嚢炎)へ波及する。細胞内寄生により持続感染と間欠的排菌が可能となり、伝播と人獣共通リスクが維持される。
治療
ドキシサイクリンが治療の基本: 25-50mg/kg PO q12-24hを45日間(オウム病の標準的駆除期間)、または長時間作用型ドキシサイクリン注射の反復。局所にオフロキサシン点眼q6-8h。全症例で隔離と厳格な人獣共通感染対策(手袋・マスク・ケージ消毒、飼い主への啓発と必要時の医療機関受診)。カルシウムが多い食事はドキシサイクリン吸収を阻害するため投与中は調整。同居鳥は全頭を検査・治療する。治療反応をPCRで確認する。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • カミデミルク (消化吸収しやすい流動性栄養): 食欲不振・クリティカルケア・経管栄養。消化吸収しやすい流動性栄養で、肝リピドーシス予防(猫/ウサギ)、パルボウイルス回復期、膵炎の低脂肪栄養、巨大食道症の経口流動食、新生子の人工哺乳補助に ※カミデミルク: 完全腸閉塞は禁忌; 重症膵炎は低脂肪配合
予防
鳥クラミジア性結膜炎の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
鳥クラミジア性結膜炎の予後: 早期治療で視機能温存可能。慢性疾患は長期管理が必要。網膜疾患は不可逆的な場合がある。
関連する薬品
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