敗血症性皮膚潰瘍症(SCUD)
概要
シトロバクター菌などのグラム陰性菌により水棲ガメに重篤な甲羅・皮膚疾患を引き起こします。
主な症状
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臨床徴候
リクガメにおける敗血症性皮膚潰瘍症(SCUD)の臨床徴候は欠乏または過剰の栄養素により特異的パターンを示す。カルシウム不足: 骨軟化・病的骨折・痙攣・成長不良。ビタミンA不足: 眼疾患・皮膚角化異常・夜盲・繁殖障害。ビタミンC不足(モルモット): 関節腫脹・出血傾向・歯周病・成長不良。タンパク質-エネルギー欠乏: 削痩・筋萎縮・低アルブミン血症・浮腫。ビタミンD/UV-B不足(爬虫類): 代謝性骨疾患・骨軟化。
原因
リクガメにおける敗血症性皮膚潰瘍症(SCUD)の原因: シトロバクター菌などのグラム陰性菌により水棲ガメに重篤な甲羅・皮膚疾患を引き起こします。
病態生理
リクガメのSCUD(敗血症性皮膚潰瘍症)はCitrobacter freundii、Aeromonas、Pseudomonasによる甲羅・皮膚の潰瘍性感染で、水棲・半水棲のカメ種に多い。リクガメでは甲羅の外傷(落下、犬による咬傷)後の二次感染として発生する。細菌が甲羅盾板(scute)下に侵入→骨質甲羅の溶骨性変化→穿孔→体腔感染。進行すると菌血症→肝脾への播種→敗血症。不適切な飼育環境(不衛生、低温、過密)が発症の素因 (Mader DR. Reptile and Amphibian Medicine and Surgery, 3rd ed, 2019)。
診断
皮膚・甲羅の潰瘍性病変からの培養・感受性試験でCitrobacter freundii等のグラム陰性桿菌を同定。血液培養(敗血症評価が必須、SCUDは高率に菌血症を伴う)。CBC(ヘテロフィル増多+毒性変化→重症度指標)、血液生化学(UA上昇→腎障害、AST→肝障害)。甲羅のX線で骨板の骨溶解・深部浸潤を評価。プラストロン透過光検査で体腔内膿瘍を検索。皮膚生検で壊死性血管炎・細菌塊を病理確認。水質検査が環境因子の評価に重要。
治療
リクガメにおける敗血症性皮膚潰瘍症(SCUD)の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。
予防
敗血症性皮膚潰瘍症(SCUD)の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
敗血症性皮膚潰瘍症(SCUD)の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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