イベルメクチン中毒
Ivermectin Toxicosis / イベルメクチン中毒
概要
特にカメや小型トカゲにおけるイベルメクチン過剰投与による神経毒性。
主な症状
blindness
death
neurological signs
paralysis
tremors
原因
イベルメクチンの過量投与または不適切な使用。カメ類と小型トカゲは特に感受性が高い。経口、注射、局所(ポアオン)製剤で種の許容量を超える用量で中毒が発生。一部の種(カメ類、インディゴスネーク、スキンク)は極めて感受性が高い。
病態生理
イベルメクチンはCNSのGABA媒介塩素チャネルを増強し過度の神経抑制を引き起こす。CNS抑制、運動失調、弛緩性麻痺、散瞳、失明、昏睡、死亡をもたらす。カメ類では他の爬虫類で使用される治療用量でも致死的でありうる。一部の種では血液脳関門がより透過性が高い場合がある。
治療
特異的な解毒薬はない。最近の経口摂取の場合は除染:活性炭1-2 g/kg。支持療法:IV輸液、体温の維持、必要に応じて呼吸サポート。脂質乳剤療法(イントラリピッド20%、1.5 mL/kg IVボーラス)は哺乳類症例で効果が示されており試みてもよい。回復には数日〜数週間を要しうる。
予防
カメ類にイベルメクチンを絶対に使用しない。感受性の高い種では極度の注意を持って使用。用量決定に正確な秤の使用。感受性の高い種には代替的駆虫薬(フェンベンダゾール)の検討。
予後
要注意。軽症例は長期の支持療法で回復しうる。呼吸不全を伴う重度CNS抑制は予後不良。カメ類の症例はしばしば致死的。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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