水疱症
概要
過度に湿った床材により皮膚に水疱が形成される疾患です。
主な症状
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臨床徴候
爬虫類における水疱病の臨床徴候は罹患組織により多様。IMHA: 黄疸・蒼白・元気消失・呼吸促迫。IMTP: 紫斑・粘膜出血・血便・血尿。多発性関節炎: 移動性跛行・発熱・関節腫脹。天疱瘡: 鱗状/水疱性皮膚病変・粘膜病変・痂皮形成。狼瘡(SLE): 多臓器症状(皮膚・関節・腎・血液)。再燃寛解を繰り返す経過が特徴的。
原因
過度に湿った床材、排水不良、換気不足、乾燥した退避場所の欠如。スケイルロットの前駆段階であることが多い。細菌(シュードモナス、アエロモナス)の二次感染が多い。
病態生理
慢性的な湿気曝露が表皮バリアを損傷し、表皮層間に体液が蓄積する(水疱形成)。漿液性または漿液血性の水疱が発生し、細菌の二次感染を受けて潰瘍性皮膚炎に進行しうる。
診断
腹側鱗の水疱・膨隆・透明〜混濁液貯留を視診で確認(腹部接地面に好発)。水疱液の細胞診(ヘテロフィル・細菌→感染性)と培養・感受性試験。皮膚生検で表皮下水疱・真皮の急性炎症・細菌侵入を病理確認。CBC(ヘテロフィル増多→全身性炎症波及)、血液生化学(低アルブミン→重症例の蛋白漏出)。飼育環境歴:基材の過湿(不衛生な水浸し状態)、温度不適、衛生管理状態が根本原因。進行例では敗血症リスク評価のため血液培養を追加。
治療
動物を直ちに清潔・乾燥した環境に移す。無菌条件下で水疱を切開し、局所消毒薬(クロルヘキシジン0.05%)とスルファジアジン銀を塗布。二次感染があれば全身性抗菌薬。治癒まで紙タオル床材で飼育。原因となる湿度問題を改善。
予防
適切な床材の湿度レベル、十分な換気、乾燥した退避場所の確保。日常的なハンドリング時に腹面を確認する。
予後
環境条件が早期に改善されれば予後極めて良好。未治療の水疱は全身感染の可能性を伴うスケイルロットに進行する。
関連する薬品
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