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爬虫類 (Reptile) 中等度

スケイルロット(潰瘍性皮膚炎)

Scale Rot (Ulcerative Dermatitis) / スケイルロット(潰瘍性皮膚炎)

概要

湿った不衛生な床材との長期接触により腹部の鱗に細菌感染が起こる疾患です。

主な症状

anorexia blisters foul odor lethargy scale discoloration skin lesions

原因

湿った、汚れた、糞便で汚染された床材との長期接触。換気不良、過密飼育、乾燥したバスキングエリアの欠如。グラム陰性菌(シュードモナス、アエロモナス、シトロバクター)が損傷した外皮に定着。

病態生理

慢性的な湿気が腹側外皮の浸軟を引き起こし、ケラチンバリアを損なう。細菌が損傷上皮に侵入し、表在性の鱗変色から深部潰瘍化、蜂窩織炎、さらに下部肋骨や腹甲の骨髄炎へと進行する局所壊死を引き起こす。

治療

清潔・乾燥した床材に変更。病変をクロルヘキシジン希釈液(0.05%)またはポビドンヨードで毎日洗浄。スルファジアジン銀クリームまたはマヌカハニーを局所塗布。中等度〜重度:培養感受性に基づく全身性抗菌薬(エンロフロキサシン5-10 mg/kgまたはセフタジジム20 mg/kg IM 72時間毎)。治療間は腹面を乾燥させる。

予防

定期的な交換で清潔・乾燥した床材を維持。適切な換気と乾燥したバスキングエリアの提供。毎日の糞便のスポットクリーニング。ケージに適切な湿度勾配を確保。

予後

表在性段階で発見し飼育環境を改善すれば予後良好。骨浸潤を伴う深部潰瘍は長期治療を要し予後要注意。

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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
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