血管肉腫
概要
血管の悪性腫瘍で出血と転移を引き起こす。
主な症状
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臨床徴候
インコにおける血管肉腫の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。
原因
インコにおける血管肉腫の原因: 血管の悪性腫瘍で出血と転移を引き起こす。
病態生理
血管肉腫はインコにおける腫瘍性疾患である。癌遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、DNA修復機構における遺伝子変異の蓄積により腫瘍性形質転換が生じる。制御不能な細胞増殖により腫瘍が形成され、局所組織への浸潤・破壊の可能性がある。悪性腫瘍はリンパ行性または血行性に転移しうる。高カルシウム血症、悪液質、免疫調節障害などの腫瘍随伴症候群が原発腫瘍に伴い、罹患率に寄与することがある。
診断
皮膚・皮下の暗赤色腫瘤を視診で確認し急速な増大・出血傾向を評価。FNA細胞診で血管内皮由来の悪性細胞を確認。切除生検の病理組織検査で血管肉腫を確定(CD31・vWF免疫染色が補助的)。X線・超音波で肝・脾・腎への転移を検索。CBC で貧血(腫瘍内出血)を評価。生化学でAST・LDH上昇を確認。インコ類では血管肉腫は内臓型(肝・脾)と皮膚型があり、内臓型は突然の腹腔内出血で急性死の原因となる。セキセイインコでの報告は限定的で悪性度が高く予後は不良である。
治療
出血が検出された場合は輸液療法と酸素投与で緊急安定化。アクセス可能で患者が安定していれば外科的切除。メロキシカム0.5-1 mg/kg PO q12-24hで疼痛管理。転移率が高く急性出血の傾向があるため予後は非常に不良。安楽を重視した緩和ケア。
予防
血管肉腫の予防は限定的であるが、ホルモン依存性腫瘍軽減のための避妊・去勢手術、既知の発癌物質の回避、早期発見のための定期健診、適正体型の維持、該当する場合は遺伝的素因軽減のための責任ある繁殖が含まれる。
予後
血管肉腫の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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