口腔扁平上皮癌
概要
口腔の悪性上皮腫瘍で、摂食困難と進行性嘴変形を引き起こす。
主な症状
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原因
インコにおける扁平上皮癌の発生には複数要因が複合的に関与する。遺伝的素因(品種特異的好発性)、慢性炎症の持続、発癌性ウイルス感染(FeLV関連リンパ腫等の特異的例を除く)、化学発癌物質への長期曝露、ホルモン異常(性ホルモン依存性腫瘍)、免疫監視機構の破綻、紫外線・電離放射線曝露が主要因子。加齢に伴うDNA修復能低下と細胞増殖制御異常が促進因子となる。早期発見と病期診断(TNM分類)が予後改善と治療選択の基盤である。(インコは気嚢システムを持ち、ストレスで急変する)
病態生理
扁平上皮癌は扁平上皮由来の悪性腫瘍で、口腔・嘴基部・蝋膜・脚・総排泄腔周囲に好発する。慢性炎症、紫外線暴露、パピローマウイルス感染が素因として示唆される。潰瘍性病変、カリフラワー様腫瘤として進行し、局所骨破壊を伴うことがある。切除生検で確定診断。広範切除が基本治療だが口腔内発生は完全切除困難で予後不良。放射線療法やSTR(ストロンチウム-90)プラーク照射が補助的に用いられる。
治療
アクセス可能であれば減量手術、ただし口腔SCCの完全切除は困難なことが多い。メロキシカム0.5-1 mg/kg PO q12-24hで疼痛管理。口腔病変で摂食困難な場合はそのうチューブで強制給餌。嘴変形が進行すれば嘴のトリミング。病理組織検査で確定診断。進行した口腔SCCの予後は不良。
予防
インコにおける扁平上皮癌の予防には、ホルモン依存性腫瘍に対する早期避妊去勢手術(乳腺腫瘍・前立腺癌・精巣腫瘍・子宮腺癌・肛門腺癌等)が確立された予防策。発癌性物質への曝露回避(タバコの煙・農薬・タール・特定の合成樹脂)、適正体重維持、抗酸化物質を含むバランスの取れた食事、紫外線過剰曝露の回避が予防に寄与する。定期的健康診断(触診・画像診断・血液検査)による早期発見が最も実効性ある予防策。発癌性ウイルス予防(FeLV ワクチン)も重要。
予後
腫瘍の種類、病期、治療反応により異なる。完全切除された局所腫瘍は予後良好。転移性疾患は予後要注意〜不良。
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