丹毒
概要
エリシペロスリクス・ルシオパシエによる敗血症。
主な症状
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臨床徴候
インコにおける丹毒の臨床徴候は毒性物質の種類と曝露量により急性〜慢性まで多様。消化器症状(嘔吐・下痢・流涎・腹痛)が最も一般的な初期所見。神経毒では振戦・痙攣・運動失調・昏睡。肝毒では黄疸・凝固障害・肝性脳症。腎毒では乏尿・尿毒症徴候。血液毒では貧血・出血傾向・メトヘモグロビン血症。心血管毒では不整脈・低血圧・ショック。急性曝露では症状発現が迅速で、早期除染と支持療法が予後を決定する。
原因
インコにおける丹毒の原因: エリシペロスリクス・ルシオパシエによる敗血症。
病態生理
丹毒は Erysipelothrix rhusiopathiae の経皮・経口侵入により発症する。菌は血流に侵入して菌血症を起こし、血管内皮への接着と局所血栓形成を介して全身性血管障害を引き起こす。急性例では敗血症・突然死、亜急性例では特徴的な菱形(ダイヤ型)皮膚病変、慢性例では多発性関節炎や疣贅性心内膜炎を呈する。人獣共通感染症である。
診断
血液培養・病変部培養でErysipelothrix rhusiopathiaeを分離し感受性試験を実施。グラム染色で細いグラム陽性桿菌を確認。CBC で白血球増加を確認。生化学でAST・LDH上昇を評価。剖検では脾腫・肝壊死・心内膜炎が特徴的所見。X線で心拡大・肝脾腫大を検出。インコ類では類丹毒は急性敗血症型として突然死の原因となり、汚染された食物・水・環境からの経口感染が主経路。人獣共通感染症であるため飼い主への感染リスク説明も必要。ペニシリン系抗菌薬が第一選択薬となる。
治療
【緊急】エリシペロスリクス・ルシオパシエ敗血症はセキセイインコに超急性死を引き起こしうる。人獣共通感染症(ヒト類丹毒)。第一選択: ペニシリンG 100-200 mg/kg IM q6-8h — E. rhusiopathiaeはペニシリン系に極めて高感受性。代替: アモキシシリン150 mg/kg PO q12hまたはアンピシリン100 mg/kg IM q8h。エンロフロキサシン15 mg/kg IM q12hを二次選択。注意: E. rhusiopathiaeはバンコマイシン、アミノグリコシド、TMP-SMXに自然耐性 — これらは使用しない。支持療法: IO/IV輸液、酸素補給、保温(28-30°C)。皮膚病変: クロルヘキシジンによる局所創傷ケア。最低7-14日間治療; 短期間では再発が多い。感染源調査: 汚染された土壌、魚、家禽製品。罹患鳥の取り扱い時は手袋着用。1%次亜塩素酸ナトリウムで環境消毒。参考文献: Wang et al. 2010, Brooke & Riley 1999。
予防
丹毒の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
丹毒の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
関連する薬品
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